6 2021

多様性に満ちた文化と芸術の街

|池袋|

カバー特集

posted by 日経REVIVE

横山めぐみさんと新しい池袋へ!

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2021年5月30日

日経REVIVE 2021年6月号カバー特集 横山めぐみさん

懐深い街、池袋を再発見
食と文化の新たな交差点

東京都内屈指の繁華街である一方で、大小さまざまな劇場が集まり芸術の街として近年イメージを一新している池袋。

生まれも育ちも池袋の女優・横山めぐみさんに幼少期の思い出話を聞きながら、新しい池袋の街を散策しました。

生まれも育ちも池袋です

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横山めぐみ

よこやま・めぐみ女優。1969年、東京都豊島区生まれ。1987 年放送のテレビドラマ「北の国から’87初恋」で純の初恋相手の大里れい役でデビュー。その後数々のテレビドラマ、映画、バラエティー番組に出演し活躍。2002年放送の「真珠夫人」ではヒロイン役を務める。趣味は料理でその腕前はプロ級。

撮影/長野陽一 編集・取材/澤村 恵 ヘアメーク/鈴木將夫 アートディレクション/本多康規(Cumu)

文化の NEW
懐かしい下町感と都会感が
バランスよく共存するのが池袋

繁華街、夜の街のイメージが強い池袋ですが、近年はアートとゆかりが深い歴史を踏まえ、文化と芸術の街として、長らく抱えてきた既存のイメージを塗り替えつつあります。自由なアート文化にならうかのごとく池袋で暮らす人々も実にさまざま。老若男女、国籍もいろいろと、多様性に富んだ街でもあるのです。そんな池袋で生まれ育った横山めぐみさんに地元の思い出話を聞きました。

 「今もある実家で生まれ、大学卒業ぐらいまで池袋で過ごしました。我が家は3代池袋で生活しているので、私は生粋の江戸っ子で、池袋っ子なんですよ。今でこそ、駅周辺は商業施設が立ち並んでいますが、私が小学生の頃は山手線の線路っぱたでザリガニをとって遊んだり、秋にはトンボを捕まえたりしていたんですよ。今はなき昭和の風景ですよね。当時から西武や東武などのデパートはあったし、映画館や劇場もあったので、お買い物するにも遊ぶにも池袋駅に行けば完結しましたね。思い出といえば、祖母から頼まれるデパートへのおつかい。メモを渡されるんですけど、見るとどこどこの口紅の何番って書いてあるんですよ。すごくハイカラでしょう? そんなおつかいもあれば、近所の豆腐屋さんへのおつかいを頼まれたりと、池袋は当時から新旧が隣り合わせの面白い街だなと感じていました。今は当時とはさま変わりしていますが、それでも新旧が交ざった独特の雰囲気は変わらないですね。地元ということもありますが、やっぱり帰ってくるたびにホッとしますし、心身ともにほぐれる感覚があります。池袋出身だというと、え? 住むところあるの? なんて言われることもあるんですけど、閑静な住宅街もちゃんとあるんです。近ごろは文化と芸術のイメージも強くなってきて、住んでみたい街ランキングの上位に入るようになったんですよね。我が地元の魅力が少しでも伝わっているんだと思うとうれしいですね」

日経REVIVE 2021年6月号カバー特集 横山めぐみさん2

日経REVIVE 2021年6月号カバー特集 横山めぐみさん3

2階:当時のトキワ装を忠実に再現。きしむ階段を上り、炊事場やマンガ家それぞれの部屋に一歩足を踏み入れるとたちまち”昭和のあの頃”にタイムスリップできる

日経REVIVE 2021年6月号カバー特集 横山めぐみさん3

日経REVIVE 2021年6月号カバー特集 横山めぐみさん5

1階:壁一面に飾られた往年のマンガ家たちの作品は圧巻。トキワ荘のなりたちや当時の風景を模したジオラマのほか、マンガに関連した企画展を見学できるミュージアム

 そんな文化と芸術の街、池袋に昨年オープンしたのがトキワ荘マンガミュージアム。

 「トキワ荘の存在はもちろん存じ上げていますが、こんなすてきな施設ができたなんて。名だたるマンガ家たちが過ごした部屋の再現や、原画の展示など、見どころもたくさん。ミュージアム前の通りも懐かしい雰囲気。ほのぼのしますね」

日経REVIVE 2021年6月号カバー特集 横山めぐみさん4

食の NEW
「新しい」がどんどん増える池袋
これからの進化も楽しみです

行ってみないと分からない食も文化もまずは体験

料理へのこだわりがすごいという横山さん。

 「私すっごい食いしん坊なんですよ(笑)。おいしいものって心身のパワーになるじゃないですか。食べ歩くのも大好きですが、同じくらい料理するのも好き。というか、かなり気合入れて料理しています。これは私の母の影響だと思うんですけど、我が家は母がなんでも作ってくれる家でした。だから家族で外食というのもそんなになくて。たまに出かける外食といえば、サンシャインシティにあった聘珍樓でした。家族みんなで円卓を囲んでわあっと食べて。楽しい思い出です。ここ2年ほどは新型コロナウイルス感染拡大の影響であまり出歩けないこともあって、料理へのこだわりがより一層強くなりました。食材の鮮度と調味料を大事にしているんですけど、最近は酢にハマっています。バルサミコ酢、フルーツ酢など10種類ほどそろえていて、調味料として料理により使い分けています。中でも柿100%で作られた柿酢がお気に入り。まろやかでなんとも言えないお味で料理のいいアクセントになるんです」

 食べるのが好きで料理も得意な横山さん。レストランで食べた味を参考にすることも多いとか。

 「食事に出かけた先でおいしい!と感動したものはどんどん取り入れて、自分でもまねして作ってみます。どんな調味料を使ってどう合わせているんだろう? などと頭を回転させつつ、料理を堪能しつつ、食いしん坊の底力を発揮します」(笑)

日経REVIVE 2021年6月号カバー特集 横山めぐみさん6

日経REVIVE 2021年6月号カバー特集 横山めぐみさん7

「何年か前にたまたまお邪魔したことがきっかけでお店の大ファンに。素材や味付けで、いつも新しい発見をくれるんです。きょういただいた稚アユのフリット、爽やかなウリ系のソースと山菜の苦みがマッチしてとてもおいしいです。大好きなシャンパンもすすみます」とご満悦の横山さん

 おいしいレストランと巡り合う秘訣って?

 「街を歩いて見つけたレストランの店構えなどを見て、ビビッとくる感覚を頼りにしてるのですが、それでも料理って食べてみないと分かりません。たとえ失敗だったとしてもそれも経験。街も新しいお店や施設ができて日々変化しています。実際に足を運ぶことで初めて感じることや発見があるもの。現在はコロナ禍で制限があり、今までと同様にとはいきませんが、自分の足で歩いて目で見て、街の魅力を感じてほしいですね。池袋、やっぱりいい街ですよ」

この記事は、2021年5月30日発行の日経REVIVE6月号に掲載された内容です。

取材裏話

6月号「池袋」横山めぐみさん

横山さんは撮影当日、大好きな着物でお越しくださいました。トキワ荘は思いのほか大きな下宿(この言葉も今や死語かもしれません)で、当時の各部屋で若手マンガ家が机に向かって制作していた様子は、まるで現在の在宅勤務でパソコンに向かっている私たちの姿とダブって見えます。池袋の駅で乗り換えすることが多いのですが、おしゃれ過ぎずリラックスして行けるレストランも数多くあるので、コロナ禍が収束したら足を運んでみたいと思います。

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