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|芸術の秋、落語はじめ|
コラム
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落語の楽しみ方 初心者 編
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2024年08月25日
知るとより聴きたくなる!?
落語の基本のき
日本が世界に誇る伝統芸能ともいわれる落語。取っ付きにくいと聴かないままではもったいないので、今さら聞けない!?落語の基本のきをご紹介します。
落語は江戸時代から語り継がれる古典落語と大正時代以降に作られた新作落語に分けられます。どちらも導入のマクラ、本題、サゲと呼ばれるオチの三段構成が主で、人情物語、滑稽話、怪談話と様々なジャンルが存在します。ちなみに古典落語の演目数はおよそ800、新作落語は噺家自身が作るので数は未知ですが、古典落語以上存在するといわれています。
噺家は一人で複数の登場人物を演じ分け物語を展開していくのですが、噺家によって物語の解釈、間合いやテンポが異なり、さらに寄席の雰囲気に応じてアドリブを入れる、まさに即興芸が落語の特徴でもあるので、同じ噺家、同じ演目であっても毎度異なるのも面白いところです。
月亭方正さんがおすすめ
最初に聴くべき演目
数多くいる噺家、数多くある演目。落語初心者は最初に何を聴いたらいいのでしょうか?
方正さんにおすすめを聞きました。
「初心者の方におすすめしたい演目は、古典落語の『看板のピン』ですかね。これね、ザ・落語だと思うんですよ。サイコロ賭博が題材の話なんですが、まずストーリー構成が分かりやすい。そしてサゲ(オチ)も分かりやすいんですね。さらに、途中どうなんねやろ?というワクワク感も味わえるお話。落語初心者の方、ぜひ聴いてみてほしいですね。でね、どこで聴いたらええんやろってなると思うんですけど、寄席や独演会って全国津々浦々いろんなところでやってるんで、気軽に足を運んでほしいです。でね、その時に初心者の方は全く知らない人の寄席に行くよりは、少しでも知っている人のに行くと、取っ掛かりとして入りやすいかもしれませんね。例えば僕とか。方正、どんだけのことできるんだろ?とかでも全然いいので。僕の落語分かりやすいと思うのでぜひ遊びにきてください!」
方正さんが今、この人すごいなと思う噺家さんを聞きました。
「やっぱり立川志の輔師匠ですかね。映画化もされた『大河への道』はぜひ聴いてもらいたいですね。この話だけでなく、志の輔師匠は人情ものも爆笑ものも完璧なんです。一度聴いたら落語の”沼”にハマると思いますよ」
参考資料:(公社)落語芸術協会ウェブサイト