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読者投稿企画「あなただけの夏旅」
vol.3 仲間編 追加しました

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2025年08月08日

日経REVIVE 6月号で募集した「あなただけの夏旅」エピソード。
たくさんのご応募ありがとうございました。ご応募いただいたものの中から、編集部が選定したエピソード第3弾を追加しました!

第3弾は、今も心に残るエピソード「仲間編」をご紹介します。
第2弾 夏の癒し旅エピソード「温泉編」、第1弾 投稿者が観た風景や光景がそのまま浮かんでくるようなエピソード「情景編」と合わせてぜひご覧ください。

episode.09
【仲間編】アルバイト仲間と勝浦ドライブ旅

大学生時代のアルバイト仲間と、夏のドライブ旅。最終目的は勝浦タンタンメンを食べること。まずは「道の駅うまくたの里」で、千葉の名産品を見て、冷たいドリンクをゲットし元気をチャージ!まずは勝浦タンタンメンで有名な「江ざわ」。絶対に混んでいることを覚悟しながら昼頃到着すると、駐車場はすでに満車でまさかの4時間待ち。待ち時間の間、近場の古民家をリノベーションしたレストラン「愚為庵」でかき氷を食べ、一休み。「江ざわ」には16時頃入店し、暑さと闘いながら旨辛タンタンメンを完食!最後は夕陽が沈む海をゆったり眺めながら、おのおのが感傷に浸る時間に…。
大学を卒業してから数年、普段は全く異なるコミュニティで生活している私たち。集まると変わらず語り合い笑い合う仲。今でも鮮明に思い出せる、そんな仲間たちとの旅でした。

訪れた場所道の駅うまくたの里、愚為庵(かき氷)、江ざわ(勝浦タンタンメン)、海ペンネームにきにき(20代・女性)

episode.08
【仲間編】人生を彩る絶景や人との出会いを求めて、少しの勇気を。

大学生の頃から、海外バックパック旅の魅力にどっぷりはまっている私。一生に一度しか見られないかも、と思えるような絶景を見るのがバックパック旅の一番の楽しみです。
私が数年前の夏に選んだ旅先は、「ガラパゴス諸島」。その地にしか生息しないイグアナやリクガメ、ペンギンや色鮮やかな鳥たち。それらの動物が、海辺や道で普通に過ごしているという。そんな非日常の光景を一度は目にしたいと長く憧れていた場所でした。しかし現地まで飛行機を乗り継ぎ片道30時間かかるとなると、時間も旅行費用も必要で、なかなか一緒に行く『タビトモ』が見つかりません。たまたま仕事で出会った女性に事情をふと話すと、「ぜひ私も行きたい」とのこと。周囲には驚かれましたが、2回会っただけの方と地球の裏側とも言える地への旅が決まりました。道中は時間がたっぷり。これまでの経験や趣味、今後の夢についてもたくさん語り合いました。
そうこうして、やっと到着したガラパゴス諸島で目にしたのは、夏のきらめく碧い海、陽射しを受けて大きく育ったサボテン、煌めく満点の星空。何よりも自由にのびのびと過ごす生き物たち。海に潜り間近で見たシャークやエイの大きいこと…。そこでの毎日は感動で溢れていました。そして、『タビトモ』となった女性との繋がりも、この旅と同じくらい素敵な人生経験の一つとなりました。年々新しいことへのチャレンジが億劫になっている自分を感じることもありますが、人生を彩る絶景や人との出会いを求めて、少しの勇気を忘れずにいたいと思います。

訪れた場所ガラパゴス諸島ペンネームぱんころ(40代・女性)

episode.07
【仲間編】大学サークル 神戸どいがく児童文学研究会の公演旅行

今から50年前の話。昭和48年、夏休みのボランティアとして兵庫県香住をベースに、地域の小学校に人形劇、影絵の巡回公演をしました。当時、夏の訪問者として地元テレビでも活動が放送されたほど話題に。リヤカーに機材を載せて、手弁当で真夏の暑い中、地元の子供たちとの交流の中で笑顔を求めて巡回する毎日。振り返ると自分達も成長させてもらった貴重な体験です。ゲームに没頭し、塾通いで自由時間がない現代の都会の小学生とは違い、素直な素朴な自然の中で育つ逞しい子供たちのキラキラした表情。遠い昔の青春の思い出です。

訪れた場所兵庫県香住(香美町)ペンネームはぴた(70代・男性)

episode.06
【仲間編】海辺の光景、笑い声がずっと記憶に残っている同期女子5人、沖縄ゆる旅

入社して3年目。ちょっとだけ仕事にも慣れてきて、それぞれが忙しさに揉まれつつも頑張っている。そんな中でふと「夏、どこか行こうか」と話し始めたのがこの沖縄旅のきっかけでした。メンバーは、会社で出会った同期女子5人。出発前からLINEグループで「水着どうする!?」「レンタカー誰運転?」と大盛り上がり。社会人になってからの旅行って、学生時代とはちがって、ちょっと背伸びできるのがいい。
宿は恩納村の一棟貸しヴィラ。夜はテラスでオリオンビール片手に、星を見ながら近況報告会。「あの上司まだ怖いよね?!」なんて笑い合う時間が、もう最高。日中は古宇利島のハートロックに感動したり、読谷村のやちむん(沖縄の焼き物)を見て「これ引っ越したら欲しい!」って盛り上がったり。観光地巡りもしたけど、カフェでダラダラしたり、海辺でぼーっとしたり。そんな時間がいちばん心に残っています。
仕事ではちょっと強がっている子が、海で「今年ほんときつかった…」とぽろっと話した瞬間。すぐそばにいた同期が「じゃあ来年はもっと楽しいことしよう!」と即答したのが、なんだか泣けました。ただ遊んだだけじゃない。「このメンバーでよかった」と心から思えた、忘れたくない夏旅でした。

訪れた場所沖縄本島(恩納村・古宇利島・読谷村など)ペンネームcerveja(30代・女性)

episode.05
【温泉編】正しい露天風呂の入り方

海岸には、潮の干満によって出没する温泉がある。屋久島の平中海中温泉もその一つ。
私が訪れたのは干潮のときで、ちょうど地元のおばさんが一人のんびり湯壺からあがってくるところだった。素っ裸である。案内板には水着着用禁止とある。周りを見るに私たち夫婦の他には誰もいない。「露天風呂とは本来そうしたものさ。水着を着るなど邪道ってもんだぜ」と妙に粋がる私たち。本来の入浴姿と決め込んだ。
こじんまりした湯壺の湯は、熱からず温からずなんともよい心持ち。真っ青な空と海を眺めながら至福の開放感に浸かった…はずだったが、なんとそこに観光バスが乗りつけ、どやどやと人が降りて来たではないか。彼らも海中温泉を見学に来たのである。傍若無人にもうろうろと辺りを歩き回る観光客。さすがに湯の中まで覗き込もうとはしなかったが、いつまでも立ち去ろうとしない。
その間、私たちは湯の中に深く身を沈め縮こまって耐えるしかなかった。軽はずみな行動を後悔したがもう遅い。頭は真夏の太陽に照りつけられ、湯から出られずのぼせてくる。もう目がまわりそう。
ついに耐えきれず、思わず夫に「あんた男でしょ」と。夫は「男なら平気だっていうのかよ」「そうだよ」など、言い合う私たち。衆目のなか夫を湯からあがらせ、バスタオルを持ってこさせた。こうして私もようやく湯からあがれたのだった。
今から40年以上も昔。湯浴み着なんてものがなかった頃の話だ。

訪れた場所鹿児島県屋久島平中海中温泉ペンネーム烏山ちとせ(70代・女性)

episode.04
【温泉編】地獄蒸しと蒸し湯で心身リフレッシュ

湯けむりがただよう別府の鉄輪(かんなわ)温泉。なかでも貸間での「地獄蒸し」体験は、五感を満たす贅沢な時間でした。
籠に旬の野菜、椎茸、卵や魚を並べます。もうもうと立ち上る湯気は、まさに地球の息吹そのもの。立ち上る香りが、なんとも心地よいのです。待つことしばし。蓋を開ければ、ふっくらと蒸し上がった食材の甘やかな香りが、湯気と共に立ち上ります。見た目は地味であるものの口に運べば、素材本来の旨みが凝縮され、まるで大地の恵みをそのままいただいているよう。蒸すだけなので、ごまかしのきかない、食材本来の味がそこにはありました。
食事の後は、一遍上人が開いたとされる「蒸し湯」へ。石室にこもり、薬草の香りをまといながらじんわりと汗をかく。体の芯から温まり、日頃の疲れが解き放たれていくのを感じました。自然の恵みに感謝し、古の知恵に触れる。鉄輪温泉の貸間での体験は、ただ美味しいものを食べた、ただ温泉に入った、というだけではありません。カラダもココロも癒され、明日への活力をいただく、忘れられない時間となりました。旅の醍醐味は、こういう発見にあるのだと、あらためて感じ入った一日でした。

訪れた場所大分県別府市鉄輪ペンネームクロ(50代・男性)

episode.03
【情景編】ふるさとで見た花火

私の育った町・新潟県小千谷市は、隣の長岡市や同じ市の片貝と同じくらい花火が盛んな町。親が花火職人だった小学校の同級生はその昔、親に過激派から爆弾作りの依頼が来た、なんてことも言っていました。
ある時、帰省した私は、信濃川にかかる旭橋を通りました。たまたま、その日は花火大会の夜。目の前であがる花火。とにかく音の振動がすごく、橋の欄干、夜の空気も震えるほどでした。8月下旬の晩夏の夜、思いがけず心地よい夏の夜を体験しました。多くの人で混雑する都会の花火大会では体験できない醍醐味です。

訪れた場所新潟県小千谷市信濃川にかかる旭橋ペンネームぺんね(60代・女性)

episode.02
【情景編】スーパーマンが現れた

かねてから念願の只見線に乗って会津若松に行く途中、高崎で乗り換える予定が、快速より1本先の各駅停車に乗り違えてしまい、乗換駅の高崎には後から来る快速の方が先に到着するので、このままでは乗り換えに間に合いそうにない。次の只見線は 2時間以上待ち。会津若松には17時40分過ぎの到着なので、見たかった只見線の風景が真っ暗で見られなくなってしまう。
その時にスーパーマンが現れ、新幹線に乗るよう案内してくれたんです。「発車はあと2分しか ないけど、新幹線は2分遅れているので大丈夫」と言われ、一緒に走り改札まで見届けてくださいました。新幹線に乗り込んだあと、ふと外を見ると、スーパーマンがドアの外で手を振って見送ってくれていました。無事、只見線に乗り換えることができ、日の暮れないうちに沿線の風景を見ることができました。中でも只見線の窓から住民の方が手を振る光景が今でも心に残る、思い出深い旅です。
あれから1年半が経ちますが、 あのスーパーマンは誰だったのか 分かりません。
「鉄道マニア」はたまた高崎駅に現れた「 本当のスーパーマン」かもしれません。

訪れた場所乗換駅の高崎駅、只見線ペンネーム紀代姫(80代・女性)

episode.01
【情景編】大学時代に友人たちと車で向かった白川郷

3年の夏に友人3人と一緒に岐阜県まで車で旅行に行きました。前日は長野県茅野市の友人宅に泊まり、眩しい程の満天の星空と数え切れないほどの流れ星に感動。翌日は友人たちで運転を変わりながら真夏の白川郷へ向かいました。着いた白川郷で蝉時雨の中、汗をかきながら歩いた日を今も鮮明に思い出せます。時間を作り今度は家族で行きたいなと思います。

訪れた場所長野県茅野市~岐阜県白川郷ペンネームペペロンチーノ(30代・男性)

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