ゆっくり走るって 気持ちがいい!
|スロージョギングのすすめ|
コラム
GOOD LIFE 総研
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よりよく生きるヒント GOOD LIFE 総研
スロージョギングのすすめ 編
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2025年09月28日

無理なく続けられる
スロージョギングとは?
ウオーキングを続けてきた新シニア世代の方に、次の一歩としてお勧めしたいのが「スロージョギング」です。
走り方は簡単。気を付けるのは息が上がらないペースで、とにかくゆっくり走ることだけ。歩くのと同じか、ちょっと速いくらい。無理なく会話ができるくらいのペースで走りましょう。久しぶりに走るとつい息が上がるくらい頑張ってしまいがちですが、「ゆっくりゆっくり」と自分に言い聞かせながら走ってください。歩くのと変わらないスピードでも、スロージョギングはウオーキングの2倍のエネルギーを消費します。200〜300kcal消費するのに、ウオーキングでは7〜10km歩かなくてはなりませんが、スロージョギングだと3.5〜5km程度でいいのです。
ランニングのエネルギー消費量は、スピードに関係なく1km走れば体重1kg当たり1kcalが消費されます。体重60kgの人が1km走れば60kcal。次の式で算出できます。
体重×距離=消費カロリー体重60kgなら4km走れば240kcal消費したことになります。
新シニア世代に
スロージョギングがお勧めの理由
スロージョギングはなぜ健康に良いのでしょうか。その理由は「有酸素運動」と「筋肉の働き」にあります。ゆっくり長く動き続けることで、脂肪を効率よく燃焼させます。心臓や肺も軽い刺激を受け、無理なく鍛えられるのです。
また、太ももやふくらはぎの筋肉を繰り返し動かすことで、衰えがちな筋肉も維持されます。血液の循環も改善し、脳や内臓にも新鮮な酸素が届きやすくなります。
メタボによる生活習慣病の主な原因の一つは運動不足です。スロージョギングを習慣化すると、無理なくメタボ解消にもつながります。さらに、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌され、気分が前向きになる効果も。体と心の両方を整えてくれるのが、スロージョギングの魅力です。
初めは週に2回ほどから始めましょう。続けるうちに「もっと走ってみたい」と思うようになります。すると体力や気力の変化を感じられるでしょう。さらに慣れてきたら、走る回数や距離を増やしましょう。地元のマラソン大会の5kmや10kmに挑戦するのもよい目標です。いつかはフルマラソンも走れるかもしれません。
あなたもスロージョギングで人生を変えてみませんか?
参考資料:『スロージョギング健康法』(田中宏暁著・朝日新聞出版)他