コラム
ART
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移転開館5周年記念
花と暮らす展
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2025年03月15日

花と暮らす展
2025年3月14日(金)から国立工芸館(石川県金沢市)で開催
工芸館所蔵作品約130点と国立西洋美術館からの特別出品作品2点でご紹介
日本では春夏秋冬の四季の中で、季節ごとの花や色彩を生活に取り入れ、日々の暮らしを楽しんできました。多くの作家が身近な自然にテーマを求め、それぞれの技法で作品に表現しています。一方で、花器などの花のためのうつわも数多く制作され、花は日々の暮らしに取り入れられてきました。
本展は花をテーマに、工芸・デザイン作品に表現された花と花を活けるためのうつわを、国立工芸館の所蔵作品を中心にご紹介する展覧会です。さらに、国立西洋美術館からの特別出品として、モーリス・ドニの《花束を飾った食卓(マルト・ドニと二人の娘ベルナデット,アンヌ=マリー)》(1904年)と《ハリエニシダ》(1911年頃)の2点をご紹介します。本展でご紹介する花々は展覧会の会期中に実際に咲いているものを中心に構成しています。身近な自然と工芸・デザインの関係に改めてご注目いただき、花とともにある暮らしをお楽しみください。
*会期中一部展示替いたします。(花と暮らす:3点、本と暮らす:2点)
[前期:3月14日(金)~5月6日(火)/後期:5月8日(木)~6月22日(日)]
展覧会のポイント
作家にとって花はもっとも普遍的なテーマのひとつです。その美しさを写実的にとらえ、さらに装飾化された多様な表現は、観る側にも新たな視点や発見を見せてくれます。
同じ植物であっても作家によってその表現はさまざま。作家の眼と心がとらえたイメージと工芸ならではの豊かな素材と技法をご鑑賞ください。
展覧会の会期中に実際に咲いている花をモチーフにした作品を展示しています。春の散策に、桜や豊かな新緑とともに工芸の名品をお楽しみください。
展示構成
- 春から夏にかけて、実際に咲いている花をモチーフにした作品をご紹介します。作家それぞれの技法をもとに、花の姿をどのように作品としたのか、野の花を見るようにご鑑賞ください。
- 十三代今泉今右衛門(善詔)《色鍋島薄墨石竹文鉢》1982年 国立工芸館蔵
撮影:エス・アンド・ティ フォト ©2019 - 初代宮川香山《色入菖蒲図花瓶》1897-1912年頃 国立工芸館蔵
撮影:アローアートワークス ©2006
- 実際の花のイメージや作家の心象から、具象的な花の形をとらずに作品が制作されることがあります。現実の花ではなくとも花の姿を思い起こさせる作品をご紹介します。
- 高坂雄水《銀線飾壺》1962年 国立工芸館蔵 撮影:森善之 ©2020
- 川上南甫《春燈彩影》1965年頃 国立工芸館蔵
撮影:ニューカラー写真印刷 ©2008
- 日常で使われる器や、花を活けるための花瓶や花器など、花を暮らしに取り入れた作品をご紹介します。もし家にこの作品があったら?と想像しながら作品をお楽しみください。国立西洋美術館からの特別出品作品もここで展示します。
- 藤沼昇《束編花籃 気》1992年 国立工芸館蔵
撮影:アローアートワークス ©2006 - リヒャルト・リーマーシュミット
《パンチボウル》1900年頃 国立工芸館蔵
撮影:アローアートワークス ©2009
テーマ展示 本と暮らす
- 明治から昭和の時代に活躍したグラフィック・デザイナー、杉浦非水(1876-1965)の旧蔵本の一部をご紹介します。
会場:国立工芸館 芽の部屋
関連イベント
小さなお子様をお連れのご家族もみんなで一緒に参加できるイベントを実施します。詳しくは国立工芸館のホームページをご覧ください。
*国内外の状況により記載内容に変更が生じる場合があります。

移転開館5周年記念
花と暮らす展
会期:2025年3月14日(金)- 6月22日(日)
会場:国立工芸館(石川県金沢市)
〒920-0963 石川県金沢市出羽町3-2
休館日:月曜日(ただし3月31日、4月7日、28日、5月5日は開館))、5月7日(水)
開館時間:9:30 〜 17:30(入館は閉館の30分前まで)
主催:国立工芸館
ホームページ:https://www.momat.go.jp/craft-museum/
お問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)