紫外線は敵か味方か?
|紫外線との付き合い方|
カバー特集
posted by 日経REVIVE
友利新さんの「 紫外線対策 」GOOD LIFE
紫外線は敵か味方か?
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2026年5月31日

第二の人生を守る紫外線対策
今こそ始めたい大人のUVケア
日焼けは元気な証し、そう考えてきた方も多いのではないでしょうか。しかし人生100年時代の今、紫外線との向き合い方は変わりつつあります。これからも健やかに、心地よく過ごすために大切なのは、無理なく続けられる紫外線対策です。その意味と必要性を、皮膚科医の友利新先生に聞きました。
NAVIGATOR
友利新さん
ともり・あらた1978年、沖縄県宮古島市生まれの医師。 内科医・皮膚科医として診療に当たりながら、美容と健康の関係を分かりやすく発信。テレビや雑誌、講演、YouTubeなどで幅広く活動し、医師の視点から”美しく健やかに生きる”ための提案を続けている。 2023年より梅花女子大学客員教授として、美容総合学を教える。
今日の紫外線ケアが
明日の美と健康をつくります
肌の変化や疲れやすさを、年齢のせいだと感じている方も多いかもしれません。しかし、その背景には日々浴びている紫外線の影響が潜んでいる可能性があります。これまで特別な対策をしてこなかったという方ほど、無意識のうちにダメージを受け続けているケースも少なくありません。若い頃は日焼けしてもすぐに元に戻っていたという実感がある方ほど、その影響に気づきにくいのも特徴です。
「紫外線というと、多くの方がシミを思い浮かべると思いますが、実はしわやたるみにも深く関係しています。紫外線を浴び続けることで、肌の奥にあるコラーゲンやエラスチンが損傷し深いしわやほうれい線、たるみへとつながっていくのです」
加齢による変化と思われがちな肌の緩みや、顔全体がくすんで見える印象も、紫外線の影響が積み重なった結果として表れている可能性があるといいます。これまでに浴びてきた紫外線量が多い新シニア世代にとっては、その差がよりはっきりと表れやすい段階にあるともいえるでしょう。さらに近年は、紫外線を浴びることによる”体の変化”も注目されています。
「夏に疲れやすいのは暑さだけでなく、紫外線の影響も考えられます。体力が低下しやすい新シニア世代にとって、日差しによる負担は無視できません。また、紫外線は皮脂の酸化を促し、肌の炎症やニオイの原因になることもあります。見た目だけでなく、コンディション全体に関わってくるのです。実際に、日差しの強い日に外出した後は「なんとなく疲れる」「顔がくすむ気がする」といった声も少なくありません。こうした小さな違和感の積み重ねが、後の大きな変化につながっていく可能性があるのです」
紫外線対策は美肌と健康の土台。
さあ、今日から始めましょう。

「肌老化の約8割は紫外線による「光老化」といわれています。しわやたるみ、シミなどの変化は日々の蓄積によるもの。若々しさを維持するためにも紫外線対策は性別問わず必要なのです」

「紫外線は水晶体に酸化ストレスを与え、濁りを進行させることで白内障の一因になるとされています。目の老化を早めないためにも、サングラスなどでの日常的な紫外線対策が大切です」
紫外線対策はもはや
健康習慣の一つ!
これまで特別な対策をしてこなかった人が、今から紫外線対策を始めても意味はあるのでしょうか。
「もちろんあります。長年の紫外線ダメージによるしわやたるみがすぐに改善するわけではありませんが、肌の表面はターンオーバーによって生まれ変わっています。年齢とともにその周期は遅くなりますが、紫外線ダメージを防ぐことで、肌のキメや明るさ、乾燥感の変化は実感しやすくなります」
ここで大切なのが〝これからのダメージを増やさない〞という視点です。
「人生100年時代の今、60代はまだ人生の中間地点です。この先も紫外線を浴び続けるかどうかで、肌や体の状態は確実に変わってきます。今から対策を始めることで、これから先の10年、20年のコンディションに差が出てくるのです」
紫外線対策というと、特別なケアを想像しがちですが、決して難しいものではありません。
「日焼け止めを塗る、帽子や日傘を使うといった基本的な積み重ねで十分に効果が期待できます。日焼け止めは昔のようにベタついたり白浮きしたりするものばかりではありません。今は年々進化しており、使い心地のよいものも増えています。まずは毎朝塗ること。そして汗をかいたり屋外で長く過ごしたりする日は塗り直すことが大切です。帽子や日傘など物理的な遮光を取り入れることで、疲労感の軽減にもつながります」
無理に頑張る必要はありません。日々の生活の中で、ほんの少し意識を変えるだけでも十分だと友利先生。
「例えば外出前に日焼け止めを塗る、夫婦で声を掛け合うなど、続けやすい工夫が大切です。そうした小さな積み重ねが、これからの肌と体の状態を大きく左右します。できることから一つずつ取り入れていくことが、続けるためのコツです。紫外線対策は、若く見せるためだけのものではありません。これからも外に出て、趣味や仕事、人との時間を楽しむために。まずはできることから、紫外線対策を始めてみませんか」

UV CARE TOPICS presented by ARATA TOMORI
知っておきたい紫外線対策6つの基本
知っているようで曖昧な基本を整理。
日々の中で見直したいポイントを、あらためて確認してみましょう。
- POINT #1
紫外線は部屋の中まで到達する

紫外線の一部は窓ガラスを通過し、室内にも届いています。特に肌の奥まで到達するUVAは日常的に降り注ぐため、家の中でも油断は禁物です。日中は室内でも日焼け止めを塗る意識を持ちましょう。 - POINT #2
日焼け止めはシーンに応じて使い分けを

日焼け止めは年々進化し、軽い使い心地のものから汗に強い高機能タイプまで種類も豊富に。美容成分を配合したものも増え、目的やシーンに合わせて選べるようになっています。男性が取り入れやすい製品もたくさんありますよ。
- POINT #3
落とすまでが紫外線対策と心得て!

日焼け止めは塗るだけでなく、落とすことも大切です。石けんで落ちると表示されていても、落としきれないことも。肌に残ると負担になるため、クレンジングで丁寧に落とす意識を持ちましょう。奥さまのものを借りるのも一つの方法です。 - POINT #4
浴び過ぎも浴びなさ過ぎも注意して

紫外線は浴び過ぎると肌ダメージの原因に、避け過ぎると体内リズムやビタミンD生成に影響します。ビタミンDは骨や免疫を支える重要な栄養素。日焼け止めや帽子で守りつつ、適度に日光浴を取り入れることが大切です。
- POINT #5
SPFだけでなくPA値も意識して日焼け止めを選択

SPFは塗る量によって効果が変わる指標で、実際は十分に塗れていないことも多いです。さらに紫外線には種類があり、しわやたるみの原因となるUVAはPAで防ぎます。そのためSPFだけでなくPA値も確認することが重要です。 - POINT #6
塗り漏れ注意!すみずみまでしっかり塗布を

日焼け止めは塗ったつもりでも、こめかみや耳、首元などは塗り残しが出やすい部分です。使用量が足りていないことも多く、塗り漏れがあるとその部分だけ紫外線ダメージが蓄積し、肌の印象に差が出る原因になります。
What's GOOD LIFE for you?
心地よく年齢を重ねる
- 「無理に若さを追い求めるのではなく、今の自分を整えることが、健やかで心地よい毎日につながると思います。今日が一番若いのだから、今の自分を受け止め、未来に目を向けることが大切だと思います」

この記事は、2026年5月31日発行の日経REVIVE6月号に掲載された内容です。
取材裏話
6月号「 紫外線対策 」友利新さん
大学生だった1980年代前半、サーファーファッションが流行しており、小麦色に日焼けした肌がトレンド。当時はむらなくきれいに日焼けできるサンオイルが人気で、日焼け止めクリームもせいぜいSPF15程度だったと記憶しています。紫外線の肌への影響が研究されてきているので、今や店頭では見かけなくなりました。日焼け止めはブランド・価格にとらわれず最新版の使用がおすすめ、とのこと。インタビューでお見かけした友利先生、さすがにUV対策の専門家ということもあり、美肌でした。
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