的場浩司さんの「スイーツ」GOOD LIFE
疲れていなくても 甘いもの食べませんか?
｜大人のスイーツ｜

実は甘いものが大大大好きだという的場浩司さん。こわおもてな外見とのギャップに驚きますが、その原点は実家のホットケーキなのだとか。

「俺らが小さな頃って、今みたいにスイーツのお店がそんなになかったし、しょっちゅう買ってもらえるものでもなかったですよね。だから俺のスイーツ人生の始まりは、母が作ってくれたホットケーキ。ミックス粉を使ったシンプルなやつです。これがおいしいんだよなぁ。実家は商売をしていて忙しかったので頻繁に作ってもらえるわけでもなくて。でも俺は甘いものが元々好きなんでしょうね。ある程度大きくなったら母から教わって自分で焼いて食べていましたね。甘いものに飢えてたんだろうなぁ（笑）」

大人になっても甘いものへの探求心は止まらず、おいしいと聞けば自ら足を運びたくさんのスイーツを食べてきた的場さん。

「ただ好きだから甘いものを食べ続けてきたって感じなんですけど、気が付けば結構な数食べているよね。よくどうやって新しい店見つけるんですか？って聞かれるんですけど、リアルに自分で歩いて探していることが多いです。俺、スマホとかも持ってないのでね。あとは口コミっていうか地元の方に聞いたりしています。地方ロケに行ったときは、この辺でおいしいケーキ屋さんとか和菓子屋さん知りませんか？って。きょうおじゃましたブルーココさんも本店が静岡にあるんですけど、撮影で行ったときに地元の方に教えてもらって出合ったんです」

スイーツ愛あふれる的場さんにとってスイーツの一番の魅力はなんですか。

「それはもう、幸せが循環するってとですことです。まず自分が食べておいしいなって幸せを感じられるでしょう？そして、誕生日や差し入れで贈ったりすると、その人も笑顔になって喜んでくれる。そんな笑顔を見て、俺もまた頑張ろうってパワーをもらえるんです。そういう愛やエネルギーの詰まったスイーツを作るパティシエを心から尊敬します。ただ作って終わりじゃなくて、お客さんが箱を開けて笑顔になることまでを想像して一つひとつに愛を込めているんですよね」

「スイーツってかわいいな、おいしそうだなってまず目で見て笑顔になるでしょう？そして食べておいしいって笑顔になる。俺はそんな笑顔を見られるのがうれしいんです」

店長の柴沼さんと談笑する的場さん。「ここのは、どれもきちんと甘いんだけど、さっぱり食べられるんだよね」

• 
• MY FAVORITE
  「ブルーココ恵比寿」ハワイアンアップルパイ 770円
  プチギフトにも◎なおしゃれなパッケージ

「クッキー生地のサクサク食感の中に煮詰まったリンゴが入ってるんだけど、甘みをしっかり感じさせつつ、酸味も引き出していて絶妙」

「このポニョポニョすごいの。シュークリームという名の別物。もちっとした生地の中にカスタードがパンパンに入ってて、どハマりしました」

デビューしてから映画、ドラマ、舞台にと大好きな芝居に情熱を注ぎ続けている的場さん。現在54歳ですが、数年前から芝居に対する心境の変化があったそう。

「やっぱり芝居が大好きなんです。若い頃からそれは変わらないし、若いときも芝居と真剣に向き合っていたけれど、ここ数年はいかに面白い作品にしてお客さんに喜んでもらえるかという思いが強くなりました。だからより深く作品と、芝居と向き合っていると思うし、向き合いたいと思っています。
というのも、最近人生100年時代ってよく耳にしますけど、俺は正直その言葉にはあまりピンときていなくて。
だって1年後に死んでいるかもしれないし、明日死ぬ可能性だってゼロじゃない。そういう時間の流れの中で、少しずつ老いていくわけじゃないですか。
人間はもちろん、生き物でも生き物じゃなくて物だって。そういう老いを自分でも感じているからこそ、俺はあと何作品携われるんだろう？というのを考えます。そして自分を求めてくれた作品を全力で良いものにしたい。ガツガツしたいわけじゃないですけどね。死ぬときに悔やみたくないんだよ」

明日人生が終わってもいいと聞こえるほどの熱量ですが、そういう思いで芝居やご自身の人生を向き合っているんですか。

「うん、そうだよ。って簡単に言えたらかっこいいんですけどね。昔はいつ死んでもいいって思っていたけど、今は子どもが成人するまでは頑張りたいし、頑張るぞって思っています」

「上品で素朴な味わいで甘さも控えめ。見た目もかわいいし、どれもおいしいから気になったものを買ってみてください。三崎本店の雰囲気もいいんですよね、ノスタルジックで」

MY FAVORITE
「ミサキドーナツ逗子店」ピスタチオ345円（上）
レモンクリームチーズ345円（下）

「パティシエって作るものに愛情を持ってなくちゃいけないと思うんです。その思いがあるから、食べる人を笑顔にできるんだと思うから。愛があるかどうか、を俺は大切に考えています」

• 
• 
  1個から買えるのもいい

「今までいろんなカヌレ食べてきたけど、他にはないよ、ここのは。外はカリカリで中はもっちり。苦みが広がった後に甘みが追っかけてくるんです」

• 「人生100年時代って言うけど変な話、明日死ぬかもしれないわけじゃない？　俺、死ぬときにやり残したくないの。あれやっときゃよかったな、とかって。だからやりたいことは我慢せずにやっておきたいですね」
•