5 2021

繁華街、住宅街、緑豊かな公園・・・
多面的な魅力を放つ街

|新宿|

カバー特集

posted by 日経REVIVE

山本耕史さん、生まれ育った街 新宿を歩く

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2021年4月25日

日経REVIVE 2021年5月号カバー特集 山本耕史さん

遊ぶにも、子育てするにもいい
さまざまな刺激がある街

歌舞伎町やゴールデン街など日本屈指の繁華街と都政の中枢である都庁や、緑豊かなオアシス、新宿御苑などがあり異なる雰囲気が共存するユニークな街、新宿。
生まれも育ちも新宿で、現在は子育て真っただ中の父親でもある俳優の山本耕史さんと地元、新宿を散策。
街の魅力や幼い頃の思い出を聞きました。

新宿とともに生きて44 年

NAVIGATOR

山本耕史

やまもと・こうじ俳優、歌手。1976年、東京都新宿区生まれ。0歳からモデルとして芸能活動をスタート。1993年のテレビド ラマ「ひとつ屋根の下」で車椅子の少年役を演じたことで一躍ブレーク。以降、活躍の場を広げる。2022年にはNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」への出演が控えている。

撮影/長野陽一 編集・取材/澤村 恵 ヘアメーク/西岡和彦 スタイリスト/岡野友美
アートディレクション/本多康規(Cumu)

刺激のある街。
新宿から教わることは多いです

 JRや私鉄などが乗り入れ、1日の平均乗降者数は世界一。ギネス世界記録にも認定されている新宿駅。駅周辺には大型ショッピングセンターや多くの飲食店が軒を連ね、繁華街としてにぎわいを見せますが、10分も歩けば都政の中心、都庁があり、街の雰囲気はガラリと変わります。そんな多面的な魅力を放つ新宿で生まれ育ち、44歳の今も新宿で暮らす俳優の山本耕史さんに街の思い出を聞きました。

 「新宿っていろんな表情を持つ街ですよね。歌舞伎町みたいにワイワイガヤガヤとにぎやかな場所もあれば、閑静な住宅街もあるし。新宿御苑のように大きな公園もあれば、昔ながらの公園もポツンとまだあったりして、面白い街。僕は生まれも育ちも新宿で、今まで新宿から出たことがない筋金入りの新宿っ子なんです。だから新宿には今も思い出がいっぱい。おやじに歌舞伎町かいわいの繁華街にあるビリヤード場やゲームセンターに遊びに連れて行ってもらったりもしたし、同級生と自転車で歌舞伎町や近所の公園に行ったり、新宿コマ劇場(現在の新宿東宝ビル)に映画を見に行ったりしましたね。わけもなく、ゲームセンターの前で友達とたむろしたり……。懐かしいですね。新宿特有だなと思うのは、どこに行っても人の目があること。常に人が集まる街だし、夜も眠らない街。だから暗い夜道というのもなかった。これは都会ならではかな、と親になった今、より強く思います」

日経REVIVE 2021年5月号カバー特集 山本耕史さん2

日経REVIVE 2021年5月号カバー特集 山本耕史さん3

日経REVIVE 2021年5月号カバー特集 山本耕史さん4

日経REVIVE 2021年5月号カバー特集

「伊勢丹はよくお買い物に来ます。キッズフロアもチェックしますね。僕の私服が割と派手なので、子供服もついカラフルなのを選びがち。あ、このブロック面白いですね。子供に買って帰ろうかな」と山本さん。選ぶまなざしは真剣そのもの。

 プライベートでは2児の父でもある山本さん。新宿で垣間見るさまざまなことがらは刺激となり、人生に影響を与えるといいます。

 「新宿って怖いイメージもあると思うんだけど、僕らが子供の頃って〝ちゃんとした怖さ〞があったんですよね。怖い人ってちょっと悪い人だったりしたんだろうけど、だからといって危害を加えてくるわけでもなく、その人にも人情深さみたいなものがあってそれを子供ながらに感じとっていましたよね。それって人と人の距離が今より近かったからだと思うんだけど、今はちょっと分かりづらくなってきていますよね。とはいえ、そういう怖さを幼い頃から感じとって危機を回避する、判断することってとても大切だと思うんです。まあ、良くも悪くもなんだけど(笑)。そういう意味では自分が育ってきたという経験も含めて、〝危険を学べる〞新宿はいいんじゃないですかね」

新宿は「ホーム」。
地元 ならではの安心感もある

子育て世代、withコロナ時代をどう生きる?

 「今、僕も子育て中なわけですが、公園に連れて行っても、あらかじめ安全に配慮されている今どきの遊具がある公園よりも、自分が幼い頃からあるような昔ながらの公園の方が子供たちも楽しそうに遊んでるんですよね。それってやっぱり〝ちょっと危険だから〞なんですよ。新宿には大小さまざまな公園があるのでバランス良く遊ばせています。ちなみに新宿御苑は年間パスポートを持っています。とにかく広いから走り回れるし、ピクニック気分も味わえるので好きな場所ですね」

 イクメンの表情ものぞかせる山本さん。withコロナの生活になって1年が過ぎましたが、ご自身の中で変化はありましたか?

 「いい面も悪い面も両方あると思うんだけど、プラスだったことといえば、長い自粛期間の間、普段の生活だったら見逃してしまう子供の日々の成長をしっかり見られたことですかね。仕事の面でいえば、制約が増えて、舞台が中止になったりとマイナスなことももちろんあったけど、同時に新しい形も生まれつつあると思っています。例えば稽古場でやっていたことをリモートでやってみたり、新しい試みができることをプラスに捉えていきたいです。もうしばらくは共存していかないといけないわけだから、今までのやり方にしがみつきすぎるのも違うかなと。そのあたりもバランスをとってうまく取り組んでいきたいですね。ただ、やっぱり気になるのは飲食店の方々。何軒か店をたたまれたところもあって、とても残念です。今日お邪魔したアカシアさんは僕の祖母がよく通っていた店でもあり、20年ぶりぐらいにお邪魔しましたが、今も変わらず営業されていてホッとするというか、老舗がずっとあるのはうれしいです。最近は新しい店もちょこちょこ増え、少しずつ雰囲気を変えている新宿。また気兼ねなく食事に出かけられるようになる日が来ることを心待ちにしています」

日経REVIVE 2021年5月号カバー特集 山本耕史さん6「クリーミーなのかと思いきや、スパイシーというか、しっかり味がついていておいしい。これは白米が進みますね」と山本さん。およそ20年ぶりに食べたというアカシアの名物に感激の様子でした。ロールキャベツシチュー2貫とご飯950円(税込み) 。

この記事は、2021年4月25日発行の日経REVIVE5月号に掲載された内容です。

取材裏話

5月号「新宿」山本耕史さん

山本さんは時代劇のイメージが強いのですが、今回は洋服で登場。モノトーンが新宿の街でハードボイルドなオーラを醸し出していました。あたかも新宿鮫シリーズの現場にいるようです。今回訪問したデパートの玩具売り場、いわゆるSTEM教育の一環で木製パズルゲームなど、対象年齢99歳までのパズルが数多くあり、大人楽しめる売り場に様変わりしていました。小学生とシニアが対戦したらどっちが勝つか?悲しいかな小学生です。

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