コラム
ART
posted by 日経REVIVE
西洋絵画、どこから見るか?
ルネサンスから印象派まで
サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館
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2025年02月19日

ルネサンスから印象派までサンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館2025年3月11日(火)から国立西洋美術館で開催されます。
サンディエゴ美術館は、米国西海岸において最初期に収集された充実した西洋古典絵画のコレクションを有し、国立西洋美術館は東アジアにおいて唯一の体系的な西洋絵画コレクションを誇ります。
「作品をどのように見ると楽しめるか」という観点から、ルネサンスから19世紀末までの600年にわたる西洋美術の歴史を両館の所蔵品88点を展示。関連する作品がペアや小グループごとに展示され、様々な角度から絵画が持つストーリーを深掘りできる構成です。
- 目次
- 展覧会の見どころ
- 展示構成
- – chapter 1 ルネサンス
- – chapter 2 バロック
- – chapter 3 18世紀
- – chapter 4 19世紀
- オリジナルグッズのご紹介
- 開催概要
展覧会の見どころ
エル・グレコ、スルバラン、ムリーリョ、ソローリャ…サンディエゴ美術館、実はスペイン美術の宝庫です。
スペインの静物画、フアン・サンチェス・コターン
《マルメロ、キャベツ、メロンとキュウリのある静物》
ジョット、フラ・アンジェリコ、ジョルジョーネ、ルーベンス、ドガ…。
ルネサンスから19世紀まで、西洋絵画600年の歴史を知る絶好の機会です。
初めての美術鑑賞にもピッタリです。
18世紀末から19世紀初頭にかけて、フランスでは数多くの女性芸術家が活躍しました。カペとブノワもそうした二人で、女性が初めて出品を認められた1791年の官展に出品しています。
カペの自画像では、ヴォリュームを強調した巻き髪や淡いブルーのリボンとドレスがロココの雅なファッションを伝えるのに対し、ブノワの女性像は、ギリシャ彫刻を思わせる薄手の白いシュミーズドレスの上にショールをまとい、より簡潔な新古典主義の時代の到来を伝えています。
- マリー=ガブリエル・カペ《自画像》1783年頃、油彩/カンヴァス、国立西洋美術館
- マリー=ギユミーヌ・ブノワ《婦人の肖像》1799年頃、油彩/カンヴァス、サンディエゴ美術館 ©The San Diego Museum of Art
展示構成
– chapter 1 ルネサンス
西洋近代美術の礎は、14~16世紀にかけて、イタリアとネーデルランド(現在のベルギー、オランダ)で起こった革新運動によって築かれ、ヨーロッパ各地へ伝播しました。ジョットからボス(工房)まで、両地域のルネサンス絵画の展開を探ります。
聖母子はルネサンスを通じて最も頻繁に描かれた画題の一つです。
ヴェネツィアで絵を学んだクリヴェッリは、イコン画に由来する天の嬢王としてのマリアを厳粛で威厳に満ちた存在として描き出し、一方フィレンツェの盛期ルネッサンスを代表するデル・サルトは、愛情豊かな母としてのマリアの姿をより身近な存在として表現しました。
- カルロ・クリヴェッリ《聖母子》1468年頃、油彩/板、サンディエゴ美術館 ©The San Diego Museum of Art
- アンドレア・デル・サルト《聖母子》1516年頃、油彩/板、国立西洋美術館
肖像画に魂を吹き込んだ謎の画家
- ジョルジョーネは、ヴェネツィアにおける盛期ルネサンス絵画の創始者とされる画家です。厳密なディテールの描写と柔らかな陰影表現を組み合わせることで、人物の風貌の特徴のみならず実在感までを表現することに成功した本作は、ルネサンス肖像画の傑作の1点に数えられます。本展は日本国内で展示されることが非常に稀なジョルジョーネの作品をご覧いただける機会です。
- ジョルジョーネ《男性の肖像》1506年、油彩/板、サンディエゴ美術館 ©The San Diego Museum of Art
– chapter 2 バロック
サンディエゴ美術館の充実したバロック絵画コレクションを基に国立西洋美術館書蔵王の優品を組み合わせながら、17世紀美術の展開をスペイン、イタリア及びフランス、フランドル及びオランダと、地域別にご紹介します。
- 17世紀初頭、スペインではボデゴンと呼ばれる独自の静物画のジャンルが花開きます。その始祖とされる画家 サンチェス・コターンは早くして僧籍に入ったため、静物画は6点しか現存しません。その中でも最も高く評価される《マルメロ、キャベツ、メロンとキュウリのある静物》の展示は、本展のハイライトとなっており、コターンの次の世代を代表する静物画家バン・デル・アメン、そしてスルバランの作品と並べて展示。スペイン静物画の神髄をご覧ください。
- フランシスコ・デ・スルバラン《神の仔羊》1635–40年頃、油彩/カンヴァス、サンディエゴ美術館 ©The San Diego Museum of Art
祈りの画家の足跡を5点で辿る
- スルバランは17世紀スペイン絵画を代表する画家の一人で、主に南部のセビーリャで活躍しました。多くのカトリック聖人像を描いたことで「修道僧の画家」とも呼ばれます。本展では、サンディエゴ美術館所蔵の4点と国立西洋美術館所蔵の1点を合わせた計5点が展示されます。
- フランシスコ・デ・スルバラン
《聖母子と聖ヨハネ》1658年、油彩/カンヴァス、サンディエゴ美術館 ©The San Diego Museum of Art
– chapter 3 18世紀
リアルとファンタジー
- 18世紀ヨーロッパでは、グランド・ツアーと呼ばれるイタリア旅行が流行。それに合わせてヴェドゥータと呼ばれる都市景観画が各地でもてはやされました。イタリア人画家ベロットは水の都ヴェネツィアの各所を明るい陽光のもと迫真的に描き出し、フランス人画家ロベールは永遠の都ローマの著名なモニュメントを自由に組み合わせ、ノスタルジア漂う空想的風景を作り出しました。
ユベール・ロベール
《マルクス・アウレリウス騎馬像、トラヤヌス記念柱、神殿の見える空想のローマ景観》1786年、油彩/カンヴァス、国立西洋美術館

《マルクス・アウレリウス騎馬像、トラヤヌス記念柱、神殿の見える空想のローマ景観》1786年、油彩/カンヴァス、国立西洋美術館
– chapter 4 19世紀
本章では、19世紀絵画における人物表現に着目します。この時代、古典絵画の伝統と新しい時代の要請する近代性をそれぞれの手法で融合することを目指した多くの画家が活躍しました。その多彩な表現のあり方を探ります。
フランス人画家ブーグローとスペイン人画家ソローリャは、それぞれ生前にアメリカで極めて高い人気を誇りました。フランスのアカデミックな伝統に基づき、精緻な筆致で現実には存在しない理想郷の女性を描き続けたブーグローと、ベラスケスやゴヤを介して受け継がれたスペイン画家の写実伝統に基づき、卑近なモデルの何気ない仕草や表情を捉えたソローリャ。印象派とは一味異なる、19世紀絵画の多彩な魅力をご覧いただけます。
- ウィリアム=アドルフ・ブーグロー
《小川のほとり》1875年、油彩/カンヴァス、国立西洋美術館(井内コレクションより寄託) - ホアキン・ソローリャ
《ラ・グランハのマリア》1907年、油彩/カンヴァス、サンディエゴ美術館 ©The San Diego Museum of Art
名画をモチーフにしたオリジナルグッズ
「神聖なるボデゴン(スペイン独自の静物画のジャンル)」とも呼ばれるスルバランの《神の仔羊》の愛らしさをそのままに……触感とフォルムにこだわったぬいぐるみや、脱力系の表情が魅力の巾着。また、持っているだけで幸福を呼び込む効果がありそうな天使の羽根をモチーフにしたポーチなど、女性や子どもに愛されそうなアイテムは本展の展覧会特設ショップでの限定発売です。
- 《神の仔羊》ぬいぐるみ
2,400円(税込) - 《神の仔羊》巾着
2,100円(税込) - 《神秘の結婚》羽ポーチ(カラー)
1,760円(税込)
- フアン・サンチェス・コターン《マルメロ、キャベツ、メロンとキュウリのある静物》
マルシェバッグ 1,200円(税込) - ダニエル・セーヘルス、コルネリス・スフート《花環の中の聖母子》
マルシェバッグ 1,200円(税込)
※画像はイメージです

西洋絵画、どこから見るか?
ルネサンスから印象派まで
サンディエゴ美術館 vs 国立西洋美術館
会期:2025年3月11日(火)- 6月8日(日)
会場:国立西洋美術館[東京・上野公園]
〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7
休館日:月曜日、5月7日[水] (ただし、3月24日[月]、5月5日[月・祝]、5月6日[火・休]は開館)
開館時間:9:30 〜 17:30(毎週金・土曜日は20:00まで)※入館は閉館の30分前まで
主催:国立西洋美術館、サンディエゴ美術館、日本経済新聞社、TBS、TBSグロウディア、テレビ東京
ホームページ:https://art.nikkei.com/dokomiru/
お問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)