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【企画展レポート】
北斎 冨嶽三十六景 井内コレクションより

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2026年04月02日

北斎 冨嶽三十六景 井内コレクションより
2026年3月28日(土)から国立西洋美術館で開催されています。

葛飾北斎(1760–1849年)は、その斬新な構図と、自然や人物を生き生きと捉える卓越した表現力によって、日本国内にとどまらず、西洋美術にも大きなインパクトを与えました。国立西洋美術館で開催された「北斎とジャポニスム」展(2017–18年)でもご紹介されたように、彼の影響はモネやドガら印象派の画家たちをはじめ、欧米各地に広がり、さらにはバルト海沿岸に位置するリトアニアの代表的画家、M. K. チュルリョーニスの作品にも見られます。

本展は、2024年に井内コレクションより国立西洋美術館に寄託された北斎の『冨嶽三十六景』(1830–33年頃)を初披露する展覧会であり、代表作である本シリーズ全46図が一挙に公開されています。
さらに、特に高い人気を誇る「神奈川沖浪裏」と「凱風快晴」については、それぞれ異なる摺りをもう1点ずつ併せてご紹介しています。“赤富士”として知られる「凱風快晴」は、極めて希少な色変わり版、通称“青富士”も特別に展示しています。
また、4月21日(火)より3枚目の「神奈川沖浪裏」が追加されることが決定し、合計49点の名作を堪能することが出来ます。

展示構成

本展ではこれら合計48点を本シリーズの版下絵が描かれた順序を辿る6つのグループに分けて展示しています。
そのうち3点は、表裏両面から観ることができる展示方法を採用しています。
「神奈川沖浪裏」(3点のうち1点)、「甲州石班沢」、「東海道品川御殿山ノ不二」の3点

「甲州石班沢」(表面)

「甲州石班沢」(裏面)
主な作品

「神奈川沖浪裏」

「凱風快晴」

「凱風快晴(通称“青富士”)」

「山下白雨」

「常州牛堀」

「江都駿河町三井見世略図」

「甲州三坂水面」

「五百らかん寺さゞゐどう」

すべて葛飾北斎『冨嶽三十六景』より、天保1-4 年頃(1830-33年頃)、横大判錦絵
井内コレクション(国立西洋美術館に寄託)

北斎 冨嶽三十六景
井内コレクションより

<開催概要>

会期:2026年3月28日(土) – 6月14日(日)
会場: 国立西洋美術館 [東京・上野公園] 企画展示室B3F 〒110-0007 東京都台東区上野公園7-7
開館時間:9:30~17:30(毎週金・土曜日は20:00まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日、5月7日[木](ただし、5月4日[月・祝]は開館)
主催:国立西洋美術館、読売新聞社
協力:西洋美術振興財団
監修:樋口一貴(十文字学園女子大学教授、国立西洋美術館客員研究員)
ホームページ:https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2026hokusai.html
お問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)