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新シニアの鎌倉移住、理想と現実 編
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2023年03月26日
鎌倉で暮らす第2の人生
その前に知っておきたい現実
子供も巣立ち毎日の通勤の必要性も薄れる今、新シニア世代の選択肢として移住が挙げられる。都心から郊外へ引っ越してのんびり穏やかに暮らしたい。そう思ったときに候補に挙がる街が鎌倉だ。
湘南ブランドの代表として、歴史的、文化的、環境的にも高尚なイメージだ。とはいえ、暮らすとなると思い描いていたイメージとは異なる部分も。そこで総研では住む前に知っておくべき鎌倉移住の理想と現実をお伝えする。
第1に鎌倉は一大観光都市であることを忘れてはならない。年間およそ2000万人(コロナ禍以前)もの観光客が訪れるのだ。平成27年の鎌倉市の面積あたりの入り込み観光客数はおよそ57万人。観光客数が鎌倉の倍以上である京都市でも面積あたりの入り込み観光客数はおよそ7万人であるのを見てもいかに狭いエリアに大量の観光客が訪れているかが分かる。
ということは、自身の生活圏内にも大勢の人が来る可能性があるのだ。現に観光客による騒音や混雑は住民にとっての大きな悩みの一つでもある。同様の理由で交通手段にも注意が必要。海岸線の国道134号線の渋滞や観光シーズンの江ノ島電鉄の混雑は顕著。
第2に物価、家賃が高めであることも知っておくべきだ。前述した通り、観光都市であるがゆえに物価水準は高め。家賃や土地価格も東京23区と同等とはいわないまでも郊外価格であろうというイメージは捨てておいた方がよい。
第3に夜が早いということもお伝えしておこう。コンビニエンスストアはあれど、都内のように深夜まで営業しているスーパーや飲食店はほぼない。ゼロとはいわないが、仕事帰りに1杯引っ掛けて帰ろうと気軽に飲みにいくのはハードルが高い。代わりにといってはなんだが、鎌倉だけに限らず、湘南エリアは朝が早い。
それでも暮らしたいと
思わせる鎌倉の魅力とは?
都心から車や電車で1時間という距離なのにゆったりとした空気を味わえるというのが鎌倉で暮らす最大の魅力ではないだろうか。
そのゆったりとした空気をつくり出しているのは三方が山、一方が海という鎌倉の地形と豊かな自然。これらは都会では得られない財産といえる。暮らす人によってメリット、デメリットは異なるもの。住みたいと思い立ったが吉日。新シニア世代の鎌倉移住、思い切ってしてみては?
参考文献:明治地所ウェブサイト