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レコードの歴史とミニトリビア 編

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2024年01月28日

文字から音声記録へレコード誕生は約150年前

この世にレコードが誕生したのは、約150年前の1877年(明治10年)のこと。希代の発明家として知られるトーマス・エジソンによって作られました。エジソン式レコードは錫箔(すずはく)を巻きつけた円筒形。針で溝を刻みつけその溝に沿って針を動かすことで音が再生されるという仕組みでした。ちなみにエジソンが最初にそのレコードに録音したのは「メリーさんのひつじ」でした。

エジソン式レコードはその後音楽を収録し販売され発展したものの、大量生産が難しい、高価格帯ということもあって伸び悩みました。そんな窮地を救ったのもまた発明家だったのです。エミール・ベルリナーという人物で蓄音機の分野では生涯エジソンと競った最大のライバルといわれています。

このエミールこそが現在の円盤レコードの生みの親です。円筒レコードは縦に溝を刻むのに対し、円盤は横に溝を刻みます。音がよりクリアでよく聞こえるのはもちろん、量産もしやすく、コスト面でも優れていました。エミールの発明によってレコードは普及速度を上げ、音楽業界も盛り上がりを見せていきます。

生産額がこの12年で25倍
世代を超えたアナログブーム

日本で初めてレコードが販売されたのは1903年(明治36年)。
米国や欧州のレコード会社が日本進出を始めたタイミングです。 

最盛期は1980年(昭和55年)で生産額は約1812億円。1982年(昭和57年)のCD登場以降生産額は減少し、2010年(平成22年)には約1億7000万円まで落ち込みますが、コロナ禍あたりからアナログブームが再燃し、2022年(令和4年)には約43億円にまで増加しました。

このブームで特徴的なのは、コロナ禍で久々にレコードを聴こうと思い出したアナログ第1世代の回帰組とは別に、Z世代の興味が高まっていることです。デジタルネーティブと呼ばれる彼らが、レコードをセットし、針を落とすという手間をかけて音楽を聴くというのが楽しいのだそうです。CDやデジタル音源の、間引かれたどこか整いすぎた音とは違い、その場の、その当時のリアルが詰まっているというのも世代を超えた魅力となっているのかもしれません。

今の若者は何を考えているのやら…と頭を抱えている新シニア世代がいるとしたら伝えたいです。共通言語はアナログレコード!

参考資料:一般社団法人日本レコード協会ウェブサイト

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