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posted by 日経REVIVE
2026年夏、国立西洋美術館にて開催予定
版画家レンブラント 挑戦、継承、インパクト
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2025年11月19日
1630年 エッチング、ドライポイント レンブラント・ハウス美術館
版画史におけるレンブラントの‟インパクト”にも注目した大規模展覧会は国内初
版画家レンブラント 挑戦、継承、インパクト
Rembrandt the Etcher: His Challenges and His Impact
2026年7月7日(火)から国立西洋美術館で開催されます。
来夏の開催に先駆け、国立西洋美術館(東京・上野)にて企画展「版画家レンブラント 挑戦、継承、インパクト」の記者発表会が開催されました。
冒頭に田中正之 国立西洋美術館長からこれまでの同美術館のレンブラントに関わる展覧会について紹介があり、今回の企画展のサブタイトルである「挑戦、継承、インパクト」とはレンブラントの生涯における「冒険とレガシー」とも言い換えられるとのメッセージがありました。
展覧会の見どころ
開催概要
オランダ、アムステルダムのレンブラント・ハウス美術館と国立西洋美術館のコレクションを組み合わせ、レンブラントのエッチングと、それが同時代におよびその後の時代に与えた影響を表した展覧会となります。
展覧会の前半では、まずレンブラントのエッチングに焦点をあてます。彼は当時、先例より刺激を受けつつ、さまざまな実験的な試みを通してエッチング表現の可能性を追究し、その可能性を拡げました。そうして生み出された諸作品は、数世紀にわたって芸術家たちに影響を与え続けます。とくに、19世紀にはエッチング技法そのものの再評価と結びつき、レンブラントのエッチングへの関心は熱狂的な高まりをみせました。展覧会の後半では、そうした事例を版画のみならず文学や批評なども交えてご紹介しています。
展示構成
本展の第1章は「版画家レンブラント」と題し、レンブラントのエッチングをテーマとします。
1649年頃 エッチング、ドライポイント、ビュラン/和紙 国立西洋美術館
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レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン 《イタリア風景の中の聖ヒエロニムス》
1653年頃 エッチング、ドライポイント/和紙 レンブラント・ハウス美術館 -
レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン《旅回りの楽師たち》
1635年頃 エッチング レンブラント・ハウス美術館
1641年頃 エッチング レンブラント・ハウス美術館
第2、3章ではレンブラントの版画が後世に与えた影響をテーマとし、それぞれ「17-18世紀」「19-20世紀」の作品に着目しています。
主な作品(第2章)
1650-55年 エッチング 国立西洋美術館
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レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン 《窓辺でエッチングを制作する自画像》
1648年 エッチング、ドライポイント レンブラント・ハウス美術館 -
ゲオルク・フリードリヒ・シュミット《窓辺で素描する自画像》
1758年 エッチング、ドライポイント レンブラント・ハウス美術館
主な作品(第3章)
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レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン《使徒たちに現れるキリスト》
1656年 エッチング レンブラント・ハウス美術館 -
フランシスコ・ホセ・デ・ゴヤ・イ・ルシエンテス〈戦争の惨禍〉79番:《真理は死んだ》
1810-20年頃 エッチング、バーニッシャー/ウォーヴ紙 国立西洋美術館
来夏の開催が待ち遠しいですが、引き続き、詳細が分かり次第、こちらのサイトでお知らせします。
版画家レンブラント 挑戦、継承、インパクト
レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン《書斎の学者(またはファウスト)》
1652年 エッチング、ドライポイント、ビュラン 国立西洋美術館
会期:2026年7月7日[火]— 9月23日[水・祝]
会場:国立西洋美術館 企画展示室(〒110-0007 東京都台東区上野公園7番7号)
開館時間:9:30~17:30(毎週金・土曜日は20:00まで)※入館は閉館の30分前まで
主催:国立西洋美術館、レンブラント・ハウス美術館
助成:国立西洋美術館柴原慶一基金
協力:西洋美術振興財団
国立西洋美術館公式サイト:https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2026rembrandt.html
問い合わせ先:050-5541-8600(ハローダイヤル)






