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【レポート】「杉本博司 絶滅写真」展

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2026年06月25日

杉本博司 絶滅写真 HIROSHI SUGIMOTO : EXTINCTION
2026年6月16日(火)から東京国立近代美術館にて大規模回顧展が開催されています。

2026年6月15日(月)に展覧会開催に先駆け、東京国立近代美術館にて記者内見会・記者発表会が開催されました。

記者発表会の模様


作家 杉本博司氏(左)からご挨拶があり、東京国立近代美術館 主任研究員の増田玲氏(右)から展覧会の説明がありました。


作品の前で記念撮影する杉本博司氏。

展覧会のみどころ

1. 初期から近作まで全13のシリーズを3章構成で展示
2. 初期代表シリーズ〈ジオラマ〉の新作はじめ世界初公開作品も多数
3. 制作の秘密を明かす「スギモトノート」と東京国立近代美術館所蔵の杉本作品全点を、所蔵品ギャラリー3階にてサテライト展示

「スギモトノート」:写真作品制作における、撮影時および暗室での作業工程の覚書を記したノート。1970年代半ばより記録は始まる。

杉本博司 HIROSHI SUGIMOTO

1948年生まれ。1970年渡米後、1974年よりニューヨークと日本を行き来しながら制作を続ける。初期代表作に〈ジオラマ〉​〈海景〉​〈劇場〉シリーズがある。2008年に建築設計事務所「新素材研究所」、2009年に公益財団法人小田原文化財団を設立。2017年には構想から10年をかけて建設された文化施設「小田原文化財団江之浦測候所」を開設。演出と空間を手掛けた『At the Hawk’s Well / 鷹の井戸』が2019年秋にパリ・オペラ座にて上演。
著書に『苔のむすまで』​『現な像』​『アートの起源』​『江之浦奇譚』​『影老日記』などがある。2001年ハッセルブラッド国際写真賞、2009年高松宮殿下記念世界文化賞(絵画部門)受賞、2010年秋の紫綬褒章受章、2013年フランス芸術文化勲章オフィシエ叙勲。2017年文化功労者に選出、2023年日本芸術院会員に就任。

展示構成

初期から近作まで全13のシリーズを3章構成で展示し、杉本博司の作品世界の展開をたどります。

1章 「時間・光・記憶」

1970年代から80年代に着手され、杉本の評価を確立することになった〈ジオラマ〉 〈劇場〉 〈海景〉の3つのシリーズなどにより、作品世界の始まりを紹介します

杉本博司 〈海景〉​シリーズの展示風景

杉本博司 〈ジオラマ〉シリーズの展示風景

杉本博司 〈劇場〉シリーズの展示風景
2章 「観念の形」

人間の知性や想像力がつくりだしたさまざまな「かたち」を主題とした〈観念の形〉​〈スタイアライズド・スカルプチャー〉など90年代末から展開されたシリーズにより、作品世界が拡張・深化していくプロセスを紹介します。

杉本博司 〈建築〉シリーズの展示風景

杉本博司 〈スタイアライズド・スカルプチャー〉シリーズの展示風景
左:《スタイアライズド・スカルプチャー120[クリスチャン・ディオール、Bar 1947]》© Hiroshi Sugimoto, Object: © Christian Dior Couture collection, Paris.
3章 「絶滅写真」

終焉を迎えつつある銀塩写真というメディアの始原にさかのぼる〈前写真、時間記録装置〉​〈フォトジェニック・ドローイング〉から、近作〈Opticks〉まで、6つのシリーズにより、杉本が予見する“絶滅”をめぐるヴィジョンの行方を探ります。

杉本博司 〈肖像〉シリーズの展示風景

杉本博司 〈Opticks〉シリーズの展示風景

展覧会の最後を締めくくる作品は杉本博司氏が制作した短編フィルムでも使用されている《CAMERA MAN》。文明の長さを、人の一生にたとえて実感してもらう装置として考案されました。

杉本博司 《CAMERA MAN》2026年
サテライト展示

同館3階にて本展のサテライト展示として、「劇場・海景・スギモトノート」が公開されています。

「劇場・海景・スギモトノート」展示風景(所蔵作品展「MOMAT コレクション」10室)

「劇場・海景・スギモトノート」にて展示中の「スギモトノート」(所蔵作品展「MOMAT コレクション」10室)

このページ内の画像の著作権は、すべて © Hiroshi Sugimoto / Courtesy of Gallery Koyanagi に帰属します。無断転載・複製を固く禁じます。

杉本博司 絶滅写真
HIROSHI SUGIMOTO : EXTINCTION

<開催概要>

会期:2026年6月16日(火) – 9月13日(日) ※会期中、一部の作品は展示替を行います。
会場: 東京国立近代美術館 1F企画展ギャラリー
開館時間:10:00~17:00(金曜・土曜は10:00~20:00)入館は閉館の30分前まで
主催:東京国立近代美術館、日本経済新聞社
特別協賛:DIOR
協賛:セイコーグループ、サンエムカラー
特別協力:公益財団法人小田原文化財団、ギャラリー小柳
公式サイト:https://art.nikkei.com/sugimoto/
お問合せ:050-5541-8600(ハローダイヤル)