10 2026

自由に 飾ってみて

|暮らしにアートを取り入れる|

カバー特集

posted by 日経REVIVE

森泉さんの「暮らしにアート」GOOD LIFE
自由に飾ってみて
|暮らしにアートを取り入れる|

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2026年9月27日

森泉さんの別荘には、
アートがあふれていました。

千葉県の南房総、潮風の吹く場所に森泉さんの別荘はあります。開放的な平屋の一戸建てで、庭にはサボテンとプール。自分で設計して建てた家は、好きなものやお気に入りのアートばかり。暮らしにアートを取り入れる時に大切なこと。それは価格や評価よりも、まず自分が好きかどうかです。

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森泉

もり・いずみ1982年生まれ。祖母はファッションデザイナーの森英恵さん。19歳でモデルデビュー。タレントとしても『おしゃれイズム』や、『幸せ!ボンビーガール』等のバラエティー番組で活躍。DIYの腕前はプロ並みで、別荘を1年以上かけて自分で建築。ショベルカーの免許も取得している。

撮影/長野陽一 取材・文/山本由樹(編) アートディレクション/本多康規(Cumu)

好きな絵葉書でも子供の絵でも
額に入れて飾るとアートになりますよ。

「この子が最近仲間入りしたシマウマの絵なの。元々はおばあちゃんの家にあったんだけど、ママのところで飾られていたのを、模様替えするというので、うちに連れてきちゃいました。白い壁に映えるでしょ」

森泉さんが案内してくれた寝室の白い壁には、大きなシマウマの絵が飾られています。泉さんの祖母(ファッションデザイナーの森英恵さん)のお気に入りのアート作品だったとか。

「おばあちゃんも動物が大好きで、ネコちゃんとわんちゃんを飼っていたんですが、やっぱり動物の描いてある絵を見ると、ほっこり気持ちが和らぐ気がします」

シマウマの絵の下には、フォトフレームがたくさん置いてあります。

「寝室には写真をたくさん並べたかったんです。部屋自体は白い壁でとてもシンプルな造りなので、色はアートを飾って出したいと思いました。大聖堂のような木製のオブジェは、鳥籠です。鳥は入れずに飾っています」

見るとあちらこちらにアートが飾られていますが、泉さんはカーテンを替えるような感覚で気軽にアート替えを楽しんでいるとか。

「寝室のアートも何回か替えていて、今は白とブルーがテーマになっています。ベッドの寝具を替えると同時にアートも替えたりします。子供ができてからアートを飾ることを意識するようになりました。好きなアートが目に入ると、ほんわかするというかご機嫌になるじゃないですか。アートってそういう力があると思うんです。だから、毎日の暮らしの中にこそ、アートが必要って思っています」


「ハッピーでいるために、好きなものを身の回りに置いています。サボテンが好きなので、庭にはたくさんのサボテンを植えました。目に入るとその瞬間ワクワクする。そういう時間がとても大切」


  • 「この家を建てるのはテレビ番組の企画でもあったんですけど、実はすごく大変だったんです。でもどうせやるなら楽しくやった方が人生はハッピー。意識を変えて楽しむことが大事です」

自分が気に入ったものなら飾ってみましょう。
それを見るたびにご機嫌になりますよ。

思い出のある作品なら
カンバセーションピースになります
「この絵を見ておばあちゃんの話をしたり、フォトフレームを見て家族やペットの話をしたり、思い出があって会話のきっかけになる、カンバセーションピースになるものを選ぶのもいいですね」

複数の額を掛ける時は、
何度もバランスを見て修正します
「複数の額を飾るのは難しいんですけど、どんなバランスがいいか、まずは掛けてみて考えるのがいいと思います。今は簡単に剝がせるフックも売っているので活用してみて」

アートを選ぶ基準はもっと
気軽に考えていい

泉さんの生まれ育った環境には、いつもアートがあふれていたそうです。

「おばあちゃんの作品(洋服)も私はアートだと思っています。仕事場に遊びに行くと、蝶のプリントの切れ端をくれて、それで小さい頃から遊んでいました。そんな環境ですから、私も版画などの作品を作るのが好きですし、私の兄(画家の森勉さん)も絵を描いています」

泉さんの隣では8歳になるお嬢さんが、スケッチブックに絵を描いて遊んでいます。ご主人も大学は芸術科で学んだとか。アートを飾るだけでなく、表現して生み出すことも自然に暮らしに息づいていることが分かります。

「東京の家には娘の絵も額に入れて飾っています。アートっていうと身構えちゃって何を選べばいいか分からないと思いますが、もっと気軽に考えれば子供の絵だって立派なアートだと思います」

泉さんはあまり高価なアートは買わないとか。

「最近はネットでアート作品が買えるので、気に入ったものがあれば買っています。今私がひそかに好きなアーティストがニューヨークにいて、ウサギの絵をひたすら描いているおじさんなんです。ギャラリーに行って買うことはあまりないんですが、もう少し大人になったら挑戦してみたいですね」

好きなものに囲まれて暮らしたいと、泉さんは言います。

「この別荘の庭には大好きなサボテンをたくさん植えているので、ここに来るとお庭を見ながら過ごすだけでハッピーな気持ちになれます」

だからアートを選ぶ基準も、好きかどうか。泉さんのように、まずは自分の〝好き〞を見つけることが大切です。

「なんでもいいので好きなアートを、壁に掛けてみることをおすすめします。寝室とかリビングとか、自分がわりと長く過ごす場所だと作品が目に入るのでいいと思います。朝目覚めて最初に目に入るのが好きなアートだと、その日はご機嫌に過ごせそうでしょ。トイレに籠もるのが好きな人は、トイレから始めてもいいかもしれない(笑)」

この別荘自体が私が作った作品。
お気に入りのアートや
好きなものに囲まれています。


リビングの大きな開口は気持ちのいいテラスに続くこの別荘の特等席。「私はここに来ると一日中この場所に座っています」

  • テラスの特等席から見えるシンボルツリーは大きなサボテンの木。その向こうに東屋(あずまや)があって、ここは南房総ではなくサンタフェかと思えてきます。
  • キッチンにも泉さんの大好きな、目にも鮮やかなグリーンのオブジェが。電気ポットの色も合わせると、キッチンに立つ時間も楽しみになります。
  • 革張りのオットマンの上にトレーを置いてリビングテーブルに。大きなキャンドルやアート本を飾って。この一角を見てもアートを飾るセンスを感じます。
  • お嬢さんのスケッチブックにはかわいい絵が。これもまたアート作品になります。気が向いたらすぐに絵が描けるように、とう製の籠に道具が用意されています。

What's GOOD LIFE for you?
いつもハッピーでいること

  • 「おばあちゃんもママも愚痴を言っているところを見たことがないんです。言霊じゃないけど、あえて嫌なことを口にしないのはハッピーでいるためにすごく大事。身近に見て、私もそうありたいなと思っています」

この記事は、2026年9月27日発行の日経REVIVE10月号に掲載された内容です。

取材裏話

10月号「暮らしにアート」森泉さん

日経REVIVEのアート特集では、美術展を事前に紹介するケースが多かったのですが、今回は「暮らしの中でアートを積極的に取り入れる」をテーマに紙面をまとめました。冒頭の森泉さんの別荘の作品の取り入れ方、その次のページでは茶室での和の書画の楽しみ方、続いて作家とコミュニケーションできるギャラリーやアートサブスクサービスなども紹介しています。多様な選択肢があるので、きっとお気に入りも見つかるのではないでしょうか?