6 2022

第2の人生のスタート地にも 移住者急増の注目エリア

|湘南|

カバー特集

posted by 日経REVIVE

つるの剛士さんの「湘南GOOD LIFE」
晴れの日も雨の日も心地よく

posted by 日経REVIVE

2022年5月29日

日経REVIVE 2022年6月号カバー| 湘南| 特集 表紙

海でつながり海から広がる
湘南で暮らすという選択

GOOD LIFE=いい人生と訳すが、定義は人それぞれ。
2022年、新人類世代と呼ばれた人々が還暦を迎える。人生100年時代の今、まだまだこれからの新人類世代を新シニア世代と呼び、GOOD LIFEのヒントを誌面を通してシェアします。
今月はつるの剛士さんの湘南GOOD LIFEを取材しました。

NAVIGATOR

つるの剛士

つるの・たけし1975年、福岡県生まれのタレント、歌手、俳優。テレビドラマ「ウルトラマンダイナ」で主役を熱演したことで知名度を上げる。その後バラエティー番組やラジオへの出演、歌手など幅広く活躍。多趣味でも知られており、「好きになったらとことん追求する」がモットー。

撮影/吉澤健太 編集・取材/澤村 恵(編) アートディレクション/本多康規(Cumu)

2008年から藤沢で暮らして丸14年。すっかり藤沢の人になりましたが、そもそも東京から移住しようと思ったきっかけは?

「奥さんと付き合っていた頃からデートでよく来ていて。2人でいい場所だよねって話をしていて。もともと釣りが好きだったのもあって、海が近いのっていいなと思っていたんです。奥さんも同じように気に入ってひそかに物件を探したりしてて。仕事がものすごく忙しい時期だったんだけど、とりあえず1回住んでみようって勢いで引っ越し。住み始めたら大好きになっちゃって。紆余曲折(うよきょくせつ)があったんですけど、マイホームを持ったんです」

藤沢に越してきて子育てが始まり、今では5児の父親に。年月を経ても湘南の魅力は色あせるどころか増すばかりだとか。

「湘南の魅力、まずは程よい距離感ですかね。僕、子供5人もいるじゃないですか。1人の時間って本当に無くて(笑)。仕事に向かう移動が唯一の1人時間なんですよ。この時間に本を読んだり考えごとしたりもそうですけど、オンとオフのスイッチの切り替えをしていますね。東京は仕事、こっちは完全プライベートって感じで。あとはやっぱり海。育休中にサーフィンを始めたんですけど、こっちの人は海が人生のベースにあって毎日のようにサーフィンをしてるんですよ。60代、70代の方も。海で新たな人と出会い、つながりができて広がって。これは湘南ならではじゃないかな。ここで生まれ育ったら当たり前なのかもしれないけれど、移住者だからこそ客観視できるのかな、とも思います。14年住んでますけど、毎日景色が違うんだもの。家から富士山が見えるんですけど、季節によってもそうだけど、空気感も日々フレッシュに感じられるんですよ。晴れの日も雨の日も心地いいの」

暮らしの中心に海がある
海での出会いは宝物です

日経REVIVE 2022年6月号カバー| 湘南| 特集 つるの剛士さん3

  • 没頭できる釣り
    幼少期から釣りが大好きだというつるのさん。「藤沢に越してきたのは大好きな釣りができるのも理由の一つ。釣りには1人で出かけるんですけど、風や潮の満ち引きなどで、この日、このスポットというのがあるんです。秘密だから絶対教えないけど」(笑)
    日経REVIVE 2022年6月号カバー| 湘南| 特集 ルアー
  • 日経REVIVE 2022年6月号カバー| 湘南| 特集 つるの剛士さん1

年をとるのが楽しみなんです
もっと自由になれる気がして

日経REVIVE 2022年6月号カバー| 湘南| 特集 つるの剛士さん2

  • 日経REVIVE 2022年6月号カバー| 湘南| 特集 つるの剛士さん4
  • 人とつながれる海

健やかな新シニア世代に向けて
今は人生の土台づくりの時期

子育てを通じて学ぶ楽しさを知ったというつるのさん。
「知識が増えることで点と点がつながり線となり、奥行きが生まれ世界が広がると思うんです。人生100年時代といわれる今、芸能だけで終わるのもちょっと違うなって思ってて。これまでのキャリアや経験を生かして何か別のことをしたいなってずっと思ってたんです。今までの仕事を振り返ったら子供に関わる仕事がすごく多くて。子供も大好きだし専門的に学んでみたいと思って短大に入りました。2年間、人生初のキャンパスライフを過ごし、座学、実習を経て幼稚園教諭の資格を得たんです。当たり前ですけど、自分の子供を育てるのと人様の子供を育てるのは全く違う。大変なこともあったけど本当にいろんな経験をさせてもらいました。楽しかった」

新たな学びを通して新しい未来が見えてきたと、つるのさん

「子供たちの未来に携わることができたらすてきだなって思って。いつか幼稚園など、子供たちがのびのびと過ごせて学べる場所をつくれたらと思っています」

エネルギーに満ちあふれるつるのさん。その源は?そしてこれからのGOOD LIFE計画は?

「エネルギーの源はこの土地じゃないかな。帰るのが楽しみな場所だし、遊んでると仕事をしたくなる。そのバランスがパワーにつながっているのかも。そして僕ね、早く50代になって正真正銘のおっさんになりたいんです。早く年とりたい(笑)。もちろん元気に、100歳まで生きるつもりです。で、何がしたいって、奥さんと2人の時間を謳歌したいんです。2人でいろんなところに出かけたい。だから今は人生の土台づくりだと思って子育て、仕事に励みます。第2のGOOD LIFEを楽しみに」

  • 日経REVIVE 2022年6月号カバー| 湘南| 特集 つるの剛士さん11
  • 日経REVIVE 2022年6月号カバー| 湘南| 特集 つるの剛士さん7

「五目焼きそば、すごいボリュームでしょう?たっぷりお酢をかけてこの練りがらしを絡めて食べるのが最高なのよ。我が家は子供も大好きで食べにきます。時々思い出して無性に食べたくなる味なの。ああ、うまい」。五目焼きそば970円(税込み)。

  • 日経REVIVE 2022年6月号カバー| 湘南| 特集 つるの剛士さん6
  • 懐かしく暖かいソウルフード
  • 日経REVIVE 2022年6月号カバー| 湘南| 特集 つるの剛士さん8
  • 日経REVIVE 2022年6月号カバー| 湘南| 特集 フジサワ名店ビル

「古久家さんが入ってる建物は藤沢で最も古いといわれているビルの一つ。いろんな店がひしめきあっていて見て回るのが楽しいんですよ。昭和の時代をほうふつさせるお茶わんとかが数百円で売っていたり。偶然の出合いがたくさん転がっているんです」

What's GOOD LIFE for you?
笑って死ぬこと

  • 「人間生まれるときは泣いて、周りは笑ってるでしょう?死ぬときは、自分は楽しい人生だったなって笑
    って、周りの人が泣いてくれていたらいいな。そんな人生を送りたい。それこそが僕のGOOD LIFEですね」
  • 日経REVIVE 2022年6月号カバー| 湘南| 特集 つるの剛士さん10

この記事は、2022年5月29日発行の日経REVIVE6月号に掲載された内容です。

取材裏話

6月号「湘南」つるの剛士さん

取材当日はあいにく霧雨混じり曇り空でしたが、つるのさんのポジティブな生き方にふれたインタビューでした。REVIVEで掲載した短大時代、同級生の中には、自分の子供の時からずっとあこがれのヒーローがここにいると、泣き出す子がいたりで、世代ギャップのある中で一緒に学んでいたそうです。また子どもに勉強を教えられない自分がふがいない、とつるのさんご自身が学習塾に入ったエピソードも披露していただきました。すべてにおいて即断即決の人。やはり正真正銘B型です。

関連記事