8 2026

心地よく動ける毎日のために

|らく筋トレで健康ボディーへ|

カバー特集

posted by 日経REVIVE

廣田なおさんの「らく筋トレ」GOOD LIFE
心地よく動ける毎日のために
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posted by 日経REVIVE

2026年7月26日

体が変わると、毎日が変わる。
朝10分のらく筋トレ

運動は続かない。でも、これなら続けられる。
そんな朝10分のらく筋トレを始めてみませんか。
寝起きの体を心地よく整える小さな習慣が、一日を軽やかにし、未来の健康へとつながります。
美筋ヨガ・インストラクターの廣田なおさんに、無理なく続けるこつを伺いました。

NAVIGATOR

廣田なお

ひろた・なお1988年、埼玉県生まれの美筋ヨガ・インストラクター。自身の不調をきっかけに体づくりを学び「ほぐす・伸ばす・鍛える」を取り入れた独自メソッド「美筋ヨガ」を考案。YouTube配信やオンラインサロン、全国で開催するワークショップなどを通じ、体づくりの楽しさを伝えている。

撮影/オノデラカズオ 取材・文/澤村 恵(編) ヘア&メイク/yum(i スリーピース)
アートディレクション/本多康規(Cumu)

人生100年時代、
らく筋トレは未来への投資です

朝、目覚めた時に「体が重い」「腰や肩がこわばっている」と感じることはありませんか。若い頃は一晩眠れば回復していた体も、年齢を重ねるにつれて疲れが残りやすくなり、体の動かしづらさを感じる人は少なくありません。
そんな新シニア世代に廣田なおさんがすすめるのが、「朝10分のらく筋トレ」です。

「寝ている間は、思っている以上に体が固まっています。だから朝は、ほぐして伸ばして、体を起こしてあげることが大切なんです」

廣田さんが大切にしているのは、「ほぐす・伸ばす・鍛える」という順番。いきなり筋肉を鍛えるのではなく、まずは硬くなった筋肉や関節をほぐし、体が動きやすい状態をつくってから筋肉を使っていくのがいいのだとか。

「筋トレというと頑張るイメージがありますが、痛いほど頑張る必要はありません。『気持ちいい』『体が軽くなった』と感じるくらいで十分なんです。それに、朝に体を動かすと血流が良くなり、頭も体もすっきり目覚めます。一日を気持ちよくスタートできますし、実際、私も毎朝必ずらく筋トレをしているのですが、やっぱりその日一日のパフォーマンスが変わるんですよね。仕事にも集中できますし、気持ちも前向きになります」

さらに朝は、一日の中でも予定に左右されにくい時間帯でもあります。

「夜は仕事や予定が入ったり、疲れてしまったりして続かないこともあります。でも朝なら自分の時間をつくりやすい。だから習慣になりやすいんです。まずは朝の10分だけ、自分の体に目を向けてみてください。頑張りすぎる必要はありません。気持ちよく体を動かす時間を積み重ねることが、無理なく続く習慣となり、心地よく動ける毎日につながっていきますよ」

何歳からでも体はちゃんと応えてくれます


「自分の体重負荷でも、大きな動作で丁寧に行えば筋肉を鍛えるのに十分な負荷になります。怪我のリスク回避ができるのがいい点。もう上がらない、というくらいまで頑張ってみてください」


「健康寿命は、誰かに支えられる時間ではなく、自分らしく心地よく動ける時間であってほしい。その時間を長くできるように、私は今日もレッスンを通して伝えています」

らく筋トレを続けることは
未来の自分を支えることに

「ほぐす・伸ばす・鍛える」が理想とはいえ、最初からすべてを頑張る必要はありません。

「普段あまり運動をしない方は、まずはほぐすだけでも十分です。筋肉や関節をやさしく動かすだけでも血流が良くなりますし、『体が軽くなった』『気持ちいい』と感じられたら、それだけでも大きな一歩。まずは体を動かすことに慣れることが大切なんです」

無理なく続けられるようになったら、少しずつストレッチや筋力トレーニングを取り入れていけば十分。体調や生活リズムに合わせて、〝続けること〞が何よりも大切だといいます。

「毎日完璧にやろうと思わなくて大丈夫。できる日は少し長めに、忙しい日はほぐすだけでもOK。続けることが一番大切なので、できなかった日があっても自分を責めないでください」

また、ゴルフやテニス、ランニングなど、日頃からスポーツを楽しむ人にも、らく筋トレはおすすめだとか。

「スポーツと体のメンテナンスは全くの別物。同じ動きを繰り返すスポーツは、体の使い方が偏り、筋肉のバランスが崩れることもあります。だからこそ、一度体をリセットし、整える時間が必要なのです」

廣田さん自身がらく筋トレを続ける理由も、「筋肉をつけたいから」ではありません。

「これからも元気に仕事を続けたいですし、新しいことにも挑戦したい。旅行にも行きたいし、おいしいものも食べたい。そのためには、自分の足で歩き、思い通りに体を動かせることが何より大切だと思っています。健康寿命を延ばすことは、単に長生きすることではなく、自分らしく人生を楽しめる時間を延ばすことだと思っています。だから私は、未来の自分のためにらく筋トレを続けています」

健康な体は、人生を楽しむための土台です。朝の10分を無理なく積み重ねることが、未来の自分への何よりの投資になるのではないでしょうか。

つらくない! でも結果が出る、
廣田さんが教えるらく筋トレ

【下半身】
いつまでも元気に歩けて
むくみのない脚に

1.ほぐす

四つんばいの姿勢から、片方の足をもう一方の膝裏に挟み、お尻を床へ下ろす。ふくらはぎともも裏をほぐす。

2.伸ばす

写真のような姿勢を取り、伸ばした脚のかかとを床につけるイメージで脚の裏側全体をじっくり伸ばす。

3.鍛える

両膝を立て床に座る。片足を前に出し、かかとを押し出すイメージで10秒伸ばす。膝裏が浮かないようマットにピタッとつけて。左右3回ずつ行う。

【腰】
座りっぱなしの人や
腰痛の緩和に

1.ほぐす

床に座り、お尻の柔らかい部分を矢印の方向に前後に揺らしてほぐしていく。
左右10回ずつ行う。

2.伸ばす

仰向けに寝転んだら片方のふくらはぎを抱えるように持ち、胸に引き寄せる。お尻と太ももの付け根が伸びていればOK。

3.鍛える

写真のように90°になるように意識しながら、脚と腕を左右10回ずつ入れ替える。腰がマットから浮かないように注意。

【肩】
五十肩や肩凝り、
猫背の改善に

1.ほぐす

腕を真っすぐ上に伸ばし、反対の手で脇のくぼみをギュッとつかむ。つかんだまま腕を上げ下げ。左右5回ずつを目安に。

2.伸ばす

写真のように片方の手で反対側の肘を下に押す。脇が伸びるのを感じながら、息を吸って緩め、吐いて伸ばすを2呼吸分行う。

3.鍛える

写真のように胸を開いて手を広げたら、肘と肘をくっつけるイメージでゆっくり肩甲骨を寄せる。ゆっくり10回行う。

What's GOOD LIFE for you?
どんな自分もOK

  • 「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込むより、「今日はこれで十分」と認めてあげることも大切です。どんな自分も受け入れ、自分らしく笑顔で過ごせる毎日が、一番幸せだと思っています」

この記事は、2026年7月26日発行の日経REVIVE8月号に掲載された内容です。

取材裏話

8月号「らく筋トレ」廣田なおさん

先日、ぎっくり腰になってしまい、不便な思いをしました。一番つらかったのは、朝ベッドから立ち上がる時。寝ている時間にいかに体が固まっているか、パーツとしての腰が重要かを実感しました。通勤の必要がなくなり、何となく体がなまっていると感じたら、朝のらく筋トレを毎日のルーティンに加えてみては?天候に左右されないのも続けやすい点です。朝刊を読む前後はらく筋トレタイムに!