コラム
ART
posted by 日経REVIVE
富山市・金沢市にて今秋開催予定
GO FOR KOGEI 2024
くらしと工芸、アートにおける哲学的なもの
posted by 日経REVIVE
2024年07月19日
富山市・金沢市にて、2024年9月14日(土)から10月20日(日)まで開催。
2020年から始まり、今年で5回目(展覧会は4回目)の開催となる「GO FOR KOGEI」。北陸から新たな工芸の発信をテーマとして、これまで工芸と現代アート、アール・ブリュット、デザインなど、さまざまなジャンルと共に横断的に紹介することで、「工芸」という言葉からこぼれる、豊かで広がりをもった姿として提示してきました。これまでに92組のアーティストを紹介し、のべ14万人以上の来訪者を記録しています。
REVIVE Web では、昨年の「GO FOR KOGEI 2023」の様子を紹介しています。
GO FOR KOGEI 2024 のテーマ
「GO FOR KOGEI 2024」では、総勢37名(15名+4組)の様々なアーティストが集まり、素材、技法、用途、表現といった近代工芸の特徴に改めて着目して、今日の多様な工芸と隣接するアートを紹介します。
岩瀬エリアでは、町並みや風景を生かしたサイトスペシフィックな作品を展示し、地元の日本酒や食などを楽しめる場所と共に、ゆったりした旅の気分を味わうことができます。また、東山エリアでは、作品展示のほか2021年に実施した「工芸× デザイン 13人のディレクターが描く工芸のある暮らしの姿」をもとに発展させた、「もの」と「こと」が織りなすイベントを開催し、「工芸、アートにおける哲学的なもの」と言える深みを提示していきます。
これらの体験を通して、現代の生活における工芸とアートの新たな意味と価値をつかみ取ることができるでしょう。暮らしの中の、光、雨、匂い、音など、雑多な時間の中に存在する工芸は、単なる装飾物を超えてまちに溶け込み、社会と関わりを持つ事物として現れて、新たな価値と意味を加えていきます。
秋元氏は、”我々の活動は北陸地域に根ざし、しっかりと地場のアーティストや産業と連携している。能登半島地震からの復興はまだ途中であり、能登地方からのアーティストは1名にとどまっているが、着実に復興に向けた取り組みを進められているので、ぜひ現地で作品を観てもらいたい” と語りました。
みどころ
GO FOR KOGEI 2024では、アルチザンやクラフトマン、デザイナー、アーティストなど、これまで以上に多様な背景を持つ15名+4組(総勢37名)が参加し、「工芸やアートにおける哲学的なもの」と言える深みを提示していきます。
岩瀬エリアでは、GO FOR KOGEI がこれまで取り組んできた、町並みや風景を生かしたサイトスペシフィックな作品展示をさらに深化させ、地域の食文化や暮らしと、工芸、アートが溶け込む特別な時間と空間を提示します。
東山エリアでは、「もの」と「こと」が織りなす5つのプロジェクトを展開します。工芸のもつ実用性や身体性、その背後にある歴史文化や自然環境、地域性など、多様な価値を体感いただけます。
おもな作家
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石渡結《Tabula Rasa》2024年 金澤美術工芸大学所蔵
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磯谷博史《活性 05》《活性 06》2023年 個人蔵
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岩崎努《嘉来》2024年 作家像 Photo: Yashima Ryoko
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外山和洋《Biophillia: Ephemeral Vase》2021年 作家像 Photo: Ichikawa Shinichi
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竹俣勇壱2024年 展示風景(tayo・石川)
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川合優《経木の皿》2016年 作家像
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能登のうつわで食べる能登栗のモンブラン
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三浦史朗 + 宴 KAI プロジェクト《KAI-RO》
会期:2024年9月14日(土) ー 10月20日(日)
開館時間:10:00 ~ 16:30(最終入場 16:00)
会場:富山県富山市(岩瀬エリア)、石川県金沢市(東山エリア)
休場日:沙石(火曜)、SKLo(水曜)ほか会期中無休
主催:認定NPO法人趣都金澤、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
共済:富山県、富山市
後援:石川県、金沢市、JR西日本
委託:令和6年度日本博2.0事業(委託型)
URL:https://goforkogei.com/