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posted by 日経REVIVE
特別展「源氏物語 王朝のかがやき」
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2026年06月10日

2026年10月6日(火)から京都国立博物館にて開催されます。
世界最古の長編小説とも称される『源氏物語』。
平安時代に紫式部によって著された本作は、平安の貴族文化を象徴するに留まらず、後世の絵画・工芸・芸能へと連なる日本文化の源泉となりました。日本文学史を代表するこの王朝物語は、今なお時代を超えて多くの人々に愛され続けています。
本展では『源氏物語』の場面やモチーフを表した絵画や工芸品を一堂に集めるとともに、後世に書き継がれた写本や注釈類、さらには物語から派生した芸能の広がりまでを包括的に紹介。わが国の文化に豊かな「かがやき」を与え続けた、名作の魅力を再発見します。
『源氏物語』をテーマにした大規模な特別展を開催するのは、京都国立博物館では約50年ぶりとなります。華やかな美と魅力をお届けする、かつてない規模の 『源氏物語』展にぜひご期待ください。
展覧会のみどころ
王朝文化の象徴『源氏物語』にかかる美術の名品が大集結!
報道発表会の模様
展覧会開催に先駆け、京都国立博物館にて報道発表会が開催されました。

はじめに、松本 伸之氏(京都国立博物館長)から主催者挨拶がありました。

井並 林太郎氏(京都国立博物館 学芸部 企画室 主任研究員)から本展の開催趣旨、概要見どころについて説明がありました。
京都会場のみ、2週間限定(2026/11/3〜11/15)で、鎌倉時代の歌人・藤原定家が監督して書写させた『源氏物語』の写本「定家本」の確認されている五帖すべてが、史上初めて一堂に展示されます。

山内 麻衣子氏(京都国立博物館 学芸部 調査・国際連携室長)より京都展で力を入れている《能》について説明がありました。

最後に京都国立博物館の公式キャラクター『トラりん』と一緒に記念撮影。
展示構成
かつて書物は筆で書き写されることで世の中に広まり、そして後の時代に伝わっていきました。作者紫式部の自筆本が現存しない『源氏物語』も、そうした先人の営みによって、はるか平安の時代から今日の私たちに届けられたのです。
しかし、省略や改変、あるいは書き間違いや寄せ集めと言った様々な要因で、物語本文には複数の系統が生じることとなりました。『源氏物語』研究で重要視されてきた、さまざまな古典を有する古写本を紹介しています。
『源氏物語』の作者 紫式部は幼少より文学に親しんだ素養を活かして執筆を始め、藤原道長の娘・彰子に仕えながら多くの読者を獲得したようです。彼女の日記が読み継がれ多くの肖像画が描かれた歴史は彼女の名声がいつの時代も高かったことを示しています。
本章では、歴史の中の紫式部の実像と、後世の人々が回顧した紫式部のイメージを文献や絵図から掘り起こしています。

国宝「源氏物語絵巻」(愛知・徳川美術館ならびに東京・五島美術館蔵)は『源氏物語』を描いた現存最古の作品であるだけでなく、数ある絵巻の中の最高傑作の一つとして名高い至宝です。練り上げられた構図、繊細に組み合わされた色彩、精妙な線描が、縦20センチ余りの小画面に凝縮され、場面の情感を豊かに表現します。さらに詞書の仮名文字や料紙装飾の優雅さも見逃せません。平安貴族の美意識に満ちた『源氏物語』の世界をこれ以上なく堪能することが出来ます。

鎌倉時代以降、『源氏物語』の本文が整えられるとともに、様々な注釈書が作られます。こうした物語の理解の深まりは、他の王朝物語とは異なる『源氏物語』の古典化、権威化を促しました。天皇を中心とする宮廷社会では、自らの文化的優越性を示すため『源氏物語』に関わる造形が盛んに生み出されました。室町時代頃までに作られた天皇による抜書や多くの源氏絵には、こうした文化的背景がありました。

『源氏物語』は工芸品を装飾する意匠としても表わされました。その際には人物の姿などを描かずに、特定の場面を暗示するモチーフを用いて象徴的に表す場面がありました。これを留守文様といいます。また『源氏物語』が教養書として広まると、公家や武家が婚礼をおこなう際には『源氏物語』を携えて輿入れするようになり、その冊子を保管する書箪笥が制作され、婚礼調度に『源氏物語』の意匠が表わされました。
安土桃山時代以降、『源氏物語』を描いた源氏絵が大量に制作されます。色紙や絵巻、扇面はもちろん、大画面の屛風や襖絵に描かれる機会が増えたのもの大きな変化です。そして源氏絵は単なる物語絵として認識されていたのではなく、空間を華やかに飾り、婚礼や長寿を寿ぐおめでたい画題としても認識されていきます。数ある近世源氏絵の中でも、名品の誉れ高い作品を通じ、『源氏物語』の作品世界にひたることができます。
安土桃山時代・17世紀 京都国立博物館蔵 [京都会場のみに出品]
出版文化の発達とともに、『源氏物語』は江戸の人々に広く親しまれる物語となりました。登場人物や場面を当世風俗に置き換えて楽しむ浮世絵が数多く生まれ、知的な読み解きの遊びが広がります。江戸時代後期には翻案小説『偐紫田舎源氏』が大ベストセラーとなり、主人公・足利光氏を描く源氏絵がに人気を博しました。この源氏ブームは江戸後期の出版界を大きく動かし、その勢いは明治の浮世絵にも引き継がれていきます。

江戸時代に多様に花開いた源氏絵は、近代に入ると新たな展開をみせます。画家たちは過去の源氏絵から学び、また独自の解釈を乗せて作品を生み出しました。松岡映丘筆「宇治の宮の姫君たち」兵庫・姫路市立美術館蔵(京都会場のみに出品)は、国宝「源氏物語絵巻」など古典の学習を大画面へと昇華させた作品です。上村松園筆「焔(ほのお)」東京国立博物館蔵(東京会場のみに出品)は、松園が「たった一枚の凄絶な絵」と語った異色作で、登場人物に画家の切実な感情を重ねました。近代源氏絵を代表する二作品で本展が締めくくられますので、それぞれ会場にてご覧ください。
京都展では『源氏物語』の写本「定家本」の確認されている五帖すべてが、前述の2週間限定(2026/11/3〜11/15)で史上初めて一堂に展示されるだけでなく、《能》を中心とした展示もあります。
目元の金彩は情念のしるし ー 光源氏への妄執により生霊となった六条御息所は、こうした能面で表現されました。
江戸時代・17世紀 東京国立博物館蔵[京都会場のみに出品]
特別展
源氏物語 王朝のかがやき
会期:2026年10月6日(火)~11月29日(日)※会期中、一部の作品は展示替を行います。
会場:京都国立博物館 平成知新館 〒605-0931 京都市東山区茶屋町527
開館時間:9:00~17:30(入館は17:00まで) 金曜日 9:00~20:00(入館は19:30まで)
休館日:月曜日 ※ただし、2026年10月12日(月・祝)、11月23日(月・祝)は開館
2026年10月13日(火)、2026年11月24日(火)
主催:京都国立博物館、日本経済新聞社、NHK京都放送局、NHKエンタープライズ近畿
問い合わせ先:075-525-2473(テレホンサービス)
会期:2027年1月19日(火)~3月14日(日)※会期中、一部の作品は展示替を行います。
会場:東京国立博物館 平成館 〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9
開館時間:9:30~17:00(入館は16:30まで)* 夜間開催については、現在検討中です。
休館日:月曜日 ※ただし、2027年2月22日(月)は開館
主催:東京国立博物館、日本経済新聞社、NHK、NKKプロモーション
問い合わせ先:050-5541-8600(ハローダイヤル)
公式サイト:https://genjiten.jp/
公式 X:@genji_kagayaki
公式 Instagram:@genji_kagayaki
・展示作品、会場、展示期間等については、今後諸事情により変更される場合があります。
・京都会場のみ、東京会場のみで出品される作品があります。
・会期中一部作品の展示替、場面替があります。






