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産地の色を探す旅

九谷焼の芸術祭 KUTANism(クタニズム)

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2023年10月24日

九谷焼の芸術祭 KUTANism(クタニズム)現地レポート

秋晴れの気持ち良い10月5日(木)。先日ご紹介した「GO FOR KOGEI 2023」の関連イベントでもある九谷焼の芸術祭 「KUTANims(クタニズム)」のメディア内覧会に参加しました。

九谷焼の芸術祭 KUTANism(クタニズム)
産地の色を、さがす旅。TRACING THE COLORS OF KUTANI
<開催概要>

会期:2023年10月6日(金)– 11月5日(日)
総合監修:秋元雄史(東京藝術⼤学名誉教授)
会場:「九谷焼と暮らす」展|松雲堂、「九谷のおきもの」展|苔の里、「九谷に包まれる」展|能美ふるさとミュージアム など全23箇所
主催:クタニズム実行委員会
共催:小松市、能美市
協力:石川県九谷窯元工業協同組合、石川県陶磁器商工業協同組合、九谷上絵協同組合、九谷焼団地協同組合、公立小松大学、小松九谷工業協同組合、こまつKUTANI未来のカタチ、こまつものづくり未来塾
事務局:〒923-8650 石川県小松市小馬出町91番地(小松市役所 観光交流課内)
Tel:0761-24-8076  Mail:[email protected]
URL:https://kutanism.com

色あざやかな焼き物として有名な「九谷焼」を、見る/知る/めぐる九谷焼の芸術祭「KUTANism(クタニズム)」。5回目を迎える今回は、31日間にわたって「産地で九谷焼を楽しむプログラム」をお届けしています。

「産地の色を、さがす旅。」

石川県小松市・能美市にて、長きにわたり作られてきた「九谷焼」。技法や形、歴史など見どころは様々ですが、一番の特徴はなんといってもあざやかな「色づかい」。今年のテーマである「産地の色を、さがす旅。」に倣い、各スポットの「色」を手がかりに、九谷焼の魅力を感じる旅はいかがでしょうか。

【九谷焼の芸術祭 KUTANism(クタニズム)メディア内覧会】

「KUTANism」開催前日(2023年10月5日)に行われたメディア内覧会で、展覧会が開催される3会場をまわり作品を紹介していただきました。
①「九谷焼と暮らす」展:松雲堂(小松市龍助町27)
②「九谷のおきもの」展:苔の里(小松市日用町寅73)
③「九谷に包まれる」展:能美ふるさとミュージアム(能美市寺井町を1-1)

①「九谷焼と暮らす」展:松雲堂

小松駅からほど近い伝統的な小松町家である松雲堂の空間内で、”九谷焼を生活の中で使うヒント“を紹介しています。

伝統的な町家の室内に、色鮮やかな九谷焼の食器や置物が展示されています。
様々なライフスタイルにあわせやすい九谷焼。九谷焼のある生活を想像しながら見ていくと、より楽しめそうです。

奥に進むと、明治期に「ジャパン九谷」として世界的なブームを築いた九谷焼を実際に制作していた錦窯が展示されています。ジャパン九⾕は、多色の絵が描かれる上絵付けが持ち味の石川県加賀地方で生産される陶磁器で、豪快で濶達な線書きの上に、緑、黄、赤、紫、紺青の五彩で施される和絵具の重厚な輝きが美しく、窯ごとに独自の画風があるのが特徴です。

②「九谷に包まれる」展:能美ふるさとミュージアム

小松駅から車で15分ほど北東へ進んだところに、能美ふるさとミュージアムがあります。

中に入ると、能美市に本社を置くファブリックメーカーである小松マテーレ株式会社の協力による「九谷焼柄の布の空間」が出現します。非常に美しい九谷焼の絵模様の布と光が調和し、独特の雰囲気を醸し出す空間に包みこまれるような展示がとても印象的に残りました。

③「九谷のおきもの」展:苔の里

小松駅から車で15分ほど南東へ向かい、苔の里へ。

獅子、十二支、招き猫など九谷焼の置物は人生の節目を祝い、大切な人の無事を願う縁起ものとして作られてきました。そんな置物がしっとりとした苔の里になじむインスタレーションは、どこか心を和ませてくれます。

向かいの交流体験施設ウィズダムハウスにも置物が展示されているので、お見逃しなく。

奥には茶室もあり、凛とした空間に背筋が伸びます。

プログラムと巡り方

九谷焼の芸術祭 KUTANism(クタニズム)は
① 展覧会で九谷焼を見る
② 11箇所の⼯房・窯元が仕事場を公開する工房見学
③ 産地ならではの九谷焼にまつわる関連スポット
3つのプログラムで九谷焼の魅力に迫ります。それぞれの場所から抽出したアイコンカラーのシールを集めながら、「産地の色を、さがす旅。」をお楽しみください。

メディア内覧会では①の展覧会のみの訪問でしたが、KUTANismの展示は② ③を含めると全23箇所におよびます。

まずは、主要駅や施設で配布されているガイドブックを入手し、展覧会や工房、関連スポットを巡り、各スポットにおいてあるアイコンカラーのシールをガイドブックのお好きな場所に貼って、自分だけのガイドブックを創ってみてはいかがでしょうか?
※集めたシール数に応じて九谷焼作家の器などプレゼントも用意されているようなので、ぜひチャレンジしてみてください。

<ガイドブックの配布場所>

金沢:金沢駅
小松:小松駅/KOMATSU九/松雲堂/苔の里/CERABO KUTANI/小松市立博物館/小松市立錦窯展示館/小松市立登窯展示館/浅蔵五十吉深香陶窯/宇喜多窯/錦山窯/宮創製陶所/美山陶窯/宮吉製陶
能美:能美根上駅/能美ふるさとミュージアム/ウェルネスハウスSARAI/KAM能美市九谷焼美術館|五彩館|/KAM能美市九谷焼美術館|職人工房|/ギャラリー彩/佐野九谷陶祖神社/上出長右衛門窯/清峰堂株式会社/福島武山工房/牟田陽日工房

※設置場所は変更となる可能性があります。くわしくはこちら

※展示内容は、2023年10月取材当時の情報です。

まとめ

伝統ある色鮮やかな九谷焼を再認識するととともに新発見も多い取材となりました。訪れる方の予定や関心に応じて、お好きなルートで九谷焼を感じ、体験できるイベントになっています。ガイドブックを片手に、それぞれの「産地の色を、さがす旅。」に出てみてはいかがでしょうか。

日経REVIVE Web版では、今後も地方とアートをひとつのテーマとして、アートの楽しみ方をご紹介していきたいと思います。